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【食堂のおばちゃんの人生相談】50歳・会社員のお悩み
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2021.05.17 11:00 最終更新日:2021.05.17 11:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/裏窓さん(50)会社員】
先日偶然に、会社が近々大規模なリストラをおこなう予定だと知ってしまった。業績を考えれば自分は大丈夫と思う半面、確信は持てず、迫り来る(?)リストラに怯えている。
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【山口先生のお答え】
裏窓さん、悩むのはやめましょう。この世の中に悩んで解決する問題は1つもありません。悩むだけ損ですよ。人を悩ませる問題というのは大別すると2種類で、1つはどうでも良いこと、もう1つはどうしようもないことです。
どうでも良いことというのは「あの人はああ言っているけど本当はどう思っているんだろう?」という類です。相手が親子・夫婦・恋人同士なら口で何を言っても気持ちが分かるし、赤の他人ならとりあえず額面通りに受け取っておけば良いんです。他人の心の中は分からないし、もし前言を違えたら、困るのは相手の方ですからね。
どうしようもないことというのは、リストラされたり会社が潰れた場合です。これは悩んでも仕方ないです。受け入れる以外ありません。受け入れた上で、ユニオンに駆け込むとか裁判を起こすとか、善後策を練りましょう。
裏窓さん、まずは怯えていないで、腹をくくることです。腹さえ出来ていれば、何が襲ってきても心が潰されることはありません。来るべき事態と向き合って、次のチャンスに備えてください。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中