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食堂のおばちゃんの人生相談「畑違いの女性上司と噛み合わない」
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2021.06.14 11:00 最終更新日:2021.06.14 11:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/名ばかり管理職さん(41)会社員】
社内の大規模な組織編成で、畑違いの人間が上司になった。しかも女性だ。営業一筋でやって来た私とは基本的に話が噛み合わない。これからどうすれば?
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【山口先生のお答え】
お悩みの主旨からいうと「営業部門の上司に営業経験のない女性が就任した」ということでよろしいですね?
これは普通に考えると、辛いのはあなたではなくて上司の方ではないでしょうか。だって経験が無いのに、経験のある人の上に立たないといけないわけですから。
上司に経験者の意見を聞く度量があれば幸いですが、無い場合は無用な軋轢を避けて、じっくり様子を見ることが大切です。そういう上司は必ず失策を犯します。だから、焦らず時期を待ちましょう。
そして「立場が人を作る」場合も沢山あります。最初は素人でも、上司の立場で経験を積むうちに、やがて職掌に相応しい器に成長する可能性もあります。まずは温かく見守ってあげて下さい。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中