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長生きが辛い「寝たきり中年」ロコモが子供にも激増中

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2017.01.14 06:00 最終更新日:2017.01.14 14:20

長生きが辛い「寝たきり中年」ロコモが子供にも激増中

『若いうちからストレッチを!写真:AFLO』

 

「寝たきり」というと高齢者をイメージするかもしれないが、最近では30代や40代から老化現象とみられる症状を抱えている人が増えてきているという。

 

 老化現象にはいろいろな症状があるが、内臓疾患が原因ではなく関節や筋力の低下といった「運動器の障害」によるものをロコモティブシンドローム(運動器症候群)、通称ロコモと呼んでいる。

 

「イスから簡単には立ち上がれない」などの症状が現れて、日常生活にも支障をきたすようになると、要介護はすぐ目の前だ。

 

 日本整形外科学会が定めたロコモのチェック項目は7つ。ひとつでも当てはまるとロコモに当てはまる危険性がある。

 

1.片脚立ちで靴下がはけない
2.家の中でつまずいたり滑ったりする
3.階段を上るのに手すりが必要である
4.横断歩道を青信号で渡りきれない
5.15分くらい続けて歩けない
6.2kgの買い物(1リットルの牛乳パック2個程度)をして持ち帰るのが困難である
7.家の中のやや重い仕事(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)が困難である

 

 どれも高齢者特有の項目だと思われがちだが、最近は若年層にも増えてきているそうだ。

 

 一番大きな原因は運動不足だ。
 デスクワーク中心で車移動ばかりに頼り、定期的な運動もしていないと、筋力はどんどん低下し、関節の可動域が狭くなり、体も固くなる。

 

 またバランスの偏った食事を続けていると骨がもろくなり、ちょっとしたことで骨折をしてしまうこともある。

 

 さらに恐ろしいことに、このようなロコモの症状は極端に運動不足の子どもにも広がっていることだ。「跳び箱に手をついた瞬間に手首を骨折」「雑巾がけの際、体を支えることができない」といった、一昔前では考えられない原因で怪我をする子どもが増えているのだ。

 

 2016年のWHOの調査によると、日本の「平均寿命」は83.7歳で世界一を誇っている。自立した生活ができる期間を表す「健康寿命」も日本は74.9歳と世界一だが、逆に言えば、9年ほどは日常生活に制限をともなう余生を送ることになる。

 

 もちろんロコモになれば、不自由な生活の期間は長くなる。場合によっては「長生きが辛い」といったシチュエーションになるかもしれない。

 

 そんな恐ろしいロコモを防ぐには、若いうちから適度な運動習慣をつけていくしかない。

 

 少しでも自由で自立した生活を楽しむためにも、今すぐ「意識して歩く時間を増やす」「ストレッチなどの軽い運動をする」といった生活改善をしていくことが大切だ。

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