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食堂のおばちゃんの人生相談「昔つき合った女性たちに会いたい…」
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2021.10.11 11:00 最終更新日:2021.10.11 11:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/老青年?さん(62)会社員】
最近、無性に昔つき合った女性たちに会いたい。顔を見るだけでいい。友人はやめたほうがいいと言うのですが……。
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【山口先生のお答え】
私もやめたほうがいいと思いますね。“昔つき合った” ということは、お茶を飲んだだけじゃなくて、肉体関係までいったんですよね? その場合、女のほうははっきり言って、あなたの顔も見たくないはずです。まだ寝ていない相手ならともかく、寝て別れた男というのは、女にとっては自分のウンコかゲロみたいなものでして、「見るのもイヤ」というのが本音です。
ミもフタもない話ですが、女の恋は上書き保存、別れたら次の男なんですよ。演歌の歌詞では別れた男を懐かしむ女が多いですが、あれは演歌の作詞家がほとんど男だからです。演歌の一大テーマは “未練” で、未練心は女々しいものと思われてきました。
でも実際には女というのは未来志向で、過去を引きずらない生き物です。未練たらしく過去と決別できないのは、男のほうなんですよ。
新聞やテレビのニュースを見てください。ストーカー殺人とか、別れた配偶者や恋人を殺しちゃう人って、ほとんど全部男でしょ?
そういうわけですから、別れた女のことなんか忘れてください。そして、新しい恋を始めましょう。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中