ライフ・マネー
【日本一の名医「神の手」たちの手術現場(3)】腎臓ガン手術
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2017.02.20 17:00 最終更新日:2017.02.20 17:00
泌尿器科のガンを患者数が多い順にいうと、前立腺ガン、膀胱ガン、腎臓ガン。だが、腎臓ガンの患者数は徐々に増えており、今後20年間で3倍になるという。腎臓ガンは抗ガン剤や放射線が効きにくい。
「我々は手術を専門にやってきました。なかには転移する患者さんもいる。その場合は薬物治療もおこないます」
ガンの発見から手術、転移後の治療まで請け負っている。ロボット手術のエキスパートでもある東京女子医科大学東医療センターの近藤恒徳医師(51)は、腎臓ガン治療の第一人者だ。
「沈黙の臓器」と呼ばれる腎臓。CTスキャンや超音波検査のないころは、発見が容易ではなかった。今は様相が違う。
「7~8割はステージⅠ、症状がほとんどない状態で発見できるようになった。技量を上げることはもちろんですが、助手も含めたチームとして同じ方向を見て取り組む必要があります」
ガン専門病院OBがこう話す。
「腎臓ガンの分野では、全国でもずば抜けた存在。特に腎ガンの手術では、国内最多の手術件数を誇っています。最近では、腎温存手術にも積極的。外科手術と抗ガン剤療法の両方に通じた腎臓ガン治療のオピニオンリーダーとして活躍中です」
【近藤恒徳】
'66年1月8日生まれ 北海道出身 '90年北海道大学医学部卒業。'94年から2年間米クリーブランドクリニックに留学。'13年東京女子医科大学泌尿器科准教授。本年1月より東京女子医科大学東医療センター泌尿器科教授
(週刊FLASH 2017年2月7日号)