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救急車に道を譲ってくれない車が増えた…救急救命士のツイートに大反響「家族が乗っていると思え」

ライフ・マネー 投稿日:2022.06.21 16:00FLASH編集部

救急車に道を譲ってくれない車が増えた…救急救命士のツイートに大反響「家族が乗っていると思え」

 

 ある救急救命士ツイートが、大きな反響を呼んでいる。「最近、救急車に道を譲ってくれない車が増えた」として、心肺停止の小児を運搬した際の経験をつづり、道を譲ってくれるように訴える内容だ。

 

 このツイートは瞬く間に拡散され、投稿から2日で「いいね」が40万超、リツイートは12万件近くになっている。

 

《救急車に自分や自分の大事な人が載る事もあるかもしれないのに、自分の事しか考えられない人の多い事 マジで免許返納していただきたい》

 

 

《いつも、母に言い聞かされていた事がある。「救急車を見かけたら自分の家族が乗っていると思え」って。確かに、道で救急車を見たら自分の家族が乗っているわけでは無い。でも、いざ自分の家族が乗っていると思うと、すぐに病院に着きたいし、道を開けて欲しい》

 

 など、賛同するコメントが多数寄せられており、いかに多くの人が、問題意識を持っているのかがわかる。

 

《私も高3の時に交通事故に遭い、生死の境を彷徨いました。家族は病院から「搬送があと5分遅れてたら命はなかった」と言われたそうです。救急救命士の方には本当に感謝しかありません。まさに一分一秒を争っているんです。皆さん救急車にはどうか道を空けてください》

 

 と、自分の経験から訴える声もある。同じ救命士からもコメントが寄せられている。

 

《私も救命士として救急車に乗っています。運転手にお願いしたいことは、救急車が見えたら確実に止まって欲しいこと。事故を起こせません。無理に越そうとしません危険ですから》

 

《自分も救急車運転しますけど、平気で煽ってくる車もいますし、1回追い越してもわざわざ追い越しかえしてきて結局信号でもう一度追い越す羽目になるっていう事が多すぎます》

 

「この問題を裏付けるデータがあるんです。総務省が2021年12月に公表した資料によれば、救急車による現場到着所要時間および病院収容時間が近年、大幅に延びているんです。

 

 現場到着所要時間は、2000年に6.1分(全国平均、以下同)だったのが、2020年には8.9分に。病院収容所要時間は、2000年の27.8分から、2020年は40.6分になっています。

 

 そもそも緊急車両に道を譲ることは、マナー以前に、道路交通法で定められた行為です。

 

 緊急車両が近づいているのにそのまま走行を続ければ、『緊急車等妨害違反』として、普通車で6000円の罰金、交通違反点数1点となります。

 

 緊急車両が本線に車線変更・合流する際に妨害した場合は『本線車道緊急車妨害違反』で、やはり罰金6000円で1点の違反となります」(社会部記者)

 

 近年、乗用車の遮音性が向上したことで、運転していてもサイレン音が聞こえにくくなったとの指摘はあるが、「サイレンやマイクの音がうるさい」「音量を下げてほしい」といった苦情も近年急増している。

 

 明日は我が身――そう思えば、身勝手な行動は取れないはずだ。

 

( SmartFLASH )

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