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マイナ保険証へ切り替えで注目の株20…「NTTデータ」「マネーフォワード」など“関連銘柄”を一挙公開

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2022.10.27 06:00 最終更新日:2022.10.27 06:00

マイナ保険証へ切り替えで注目の株20…「NTTデータ」「マネーフォワード」など“関連銘柄”を一挙公開

堺雅人ら芸能人を起用してPRしたが、マイナンバーカードの普及率(10月18日時点)は50.1%に留まる(写真・共同通信)

 

「これじゃ“任意”でなく“強制化”だ」

 

 そんな国民の怒りの声が渦巻いている。10月13日、河野太郎デジタル相は現行の健康保険証を2024年秋に原則廃止、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」に切り替える方針を発表した。

 

 個人情報漏洩の不安も解消されぬまま、あまりに強引なやり方に批判が集中しているが、どうせならこの怒りをカネに換えようではないか。というわけで、本誌は“爆騰”が期待できる銘柄20を専門家に挙げてもらった。

 

 

 まずは、経済評論家の山崎元氏が「マイナカード特需」をこう語る。

 

「マイナンバーカードが、経済全体にインパクトを与えるほどの影響はないでしょう。ただ個別にみると、マイナカード特需があるのは確か。たとえば、マイナンバーカードを保険証や免許証として読み取るためのカードリーダーのメーカーや、データを管理する仕組みを作る情報システム会社は儲かるはずです」

 

 金融アナリストの三井智映子氏も「特需」があるという。

 

「政府が主導してマイナンバーの普及を進めているということは、国策関連の銘柄に恩恵があることはまず間違いないといえます。マイナンバー制度は2015年に始まりましたが、実際のところは普及が十分には進んでいない状況といえるため、関連銘柄の業績への波及余地もまだまだあると考えます」

 

 どんな銘柄が「買い」なのか。三井氏のほか、「兜町カタリスト」編集長・櫻井英明氏、経済評論家・杉村富生氏がそろって推奨するのが、ITbookホールディングスだ。

 

「官公庁や民間企業向けにシステムの最適化を手がけているITソリューション関連企業です。地方公共団体の行政手続でマイナンバーが必要になるなかで、地方自治体向けのマイナンバーに関するコンサルティング業務の受注でも実績と強みを持つ、マイナンバー関連本命といっていいと思います」(三井氏)

 

 実際にITbookホールディングスの株は、河野大臣の「保険証廃止」発言のあった13日には、17%を超える急騰ぶりを示した。また、情報漏洩が不安視されるマイナンバー事業では、セキュリティ関連銘柄も注目されている。

 

「マイナンバーカードは、2017年に個人専用サイトのマイナポータルがスタートし、2019年にはiPhoneからログインできるようになりました。利便性が増す一方で、サイバー攻撃による個人情報流出などのリスクが懸念され、セキュリティ関連銘柄への需要増が期待できるでしょう」

 

 こう解説する三井氏が挙げるのが、デジタルアーツだ。

 

「フィルタリングの技術力とデータベースに強みがあり、国産初のウェブフィルタリングソフトを開発した企業です。情報セキュリティ事業では製品の企画や開発、販売、サポートまでを顧客に提供できます。マイナンバーのセキュリティ対策機能を追加したメールセキュリティソフトも提供しています」

 

 櫻井氏も、暗号化技術を理由にデジタルアーツを推す。

 

「マイナンバーの情報漏洩対策に有効なファイル暗号化・追跡ソリューションのサインボード広告を開始したと発表しています」

 

 ほかにセキュリティ関連では、セキュアヴェイル、エンカレッジ・テクノロジ、FFRIセキュリティの名前も挙がった。そして、スマートホンアプリの分野で櫻井氏が選んだのがマネーフォワード

 

「個人向け資産管理アプリ『マネーフォワードME』と、法人向けの会計・人事クラウドが事業の2本柱の会社です。じつはクラウドサービスで、マイナンバーの収集や安全管理もおこなっています」

 

 カードリーダー関連では、レスターホールディングスだ。

 

「もともとエレクトロニクスの総合商社ですが、子会社のレスターキャステックがマイナンバーカードリーダーを販売しています。需要は大きいでしょう」

 

“相場の福の神”の異名を持つマーケットアナリストの藤本誠之氏が、もっとも注目すべきというのはNTTデータ。情報システムの企画から運営、保守まで担うシステムインテグレーターの最大手で、金融機関や官公庁にも強い。

 

「マイナンバー制度を活用してさまざまなシステムと連携をしていくということでは、当然、システムインテグレーターがいちばん儲かるわけです。最大手のNTTデータは、マイナンバー関連で、“ど真ん中”の銘柄です」

 

 そして、藤本氏が「隠れた本命だ」と言うのが、メディカル・データ・ビジョンだ。

 

「医療機関と患者からの情報をデータ化し、病院や製薬会社の業務効率化を支援している会社ですが、膨大な医療情報のビッグデータを持っている。マイナンバーカードと健康保険証が一体化すれば、そのデータが大きなビジネスチャンスを生むでしょう」

 

 20日の日経平均は米国株安を受けて3日ぶりに反落した。相場の見通しを杉村氏が語る。

 

「個別物色機運は旺盛です。当面、テーマ性を有する銘柄勝負の投資戦術が有効だと思います」

 

 旬のテーマは「マイナ銘柄」。チャレンジしてみてはいかが。

( 週刊FLASH 2022年11月8日号 )

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