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3月WBCで「ミズノ」、6月ゲームの祭典では「ソニー」…波乱の相場を制する「識者たちのおすすめ銘柄カレンダー30」

ライフ・マネー 投稿日:2023.01.21 06:00FLASH編集部

3月WBCで「ミズノ」、6月ゲームの祭典では「ソニー」…波乱の相場を制する「識者たちのおすすめ銘柄カレンダー30」

3月にはWBCが開催。狙い目は…?

 

 日銀利上げ開始で“波乱の年”となっている株式相場。しかし、2023年の株式相場について、経済アナリストの馬渕磨理子氏は、上昇を見込んでいる。

 

「米国のインフレ次第ですが、利上げピッチが鈍化すれば、株式市場は底堅さが期待できます。

 

 また、米大統領選挙の前年は、歴史的に株高傾向であることを踏まえて、日経平均は3万円を回復し、その後は年末にかけて、株高3万2000円の可能性もあるでしょう」

 

 

 では、いつ、どんな銘柄を買うべきなのか。「兜町カタリスト」編集長の櫻井英明氏に聞いた。

 

「今年予想されている、あるいは起こり得るイベントの前に、関連銘柄を仕込むのです。

 

 たとえば、4月1日の『こども家庭庁』の発足や、6月13日のゲーム見本市に向け、西松屋やソニーといった関連銘柄を買ってみてはいかがでしょうか。イベントに向けて、西松屋は現在の株価から2倍、ソニーは1.5倍の値上がりが期待できます」

 

 現在の株価から計算すると、西松屋なら15万円、ソニーでは55万円も儲かる可能性があるわけだ。話題が先行すれば、イベント当日には株価がピークを過ぎてしまっていることもある。売買のタイミングは自己責任で。

 

 以下、2人に金融アナリストの三井智映子を加えた、名だたる経済評論家たちがおすすめする銘柄を、年間を通して紹介!(銘柄のカッコ内はコード名と市場)

 

【1月 全国旅行支援再開】

 

三井氏おすすめ
・エアトリ(6191 東証PRM)
1月10日から再開された全国旅行支援で、総合旅行プラットフォームの「エアトリ」を運営する同社に恩恵が見込める。航空券のインターネット取扱高No.1で、コスト競争力や知名度も強み

 

【1月22日 春節】

 

三井氏おすすめ
・三越伊勢丹ホールディングス(3099 東証PRM)
中国が春節の大型連休に入ることで、都心部の百貨店を中心に“爆買いニーズ”への期待が。大幅に低迷していた中国人をはじめとする訪日客数の回復から、百貨店への恩恵は今年中は継続しそうだ

 

【2月12日 次期基幹ロケット「H3」打ち上げ】

 

櫻井氏おすすめ
・三菱重工業(7011 東証PRM)
主力事業は造船、原子力発電所、産業機械、航空機、ロケット、兵器。H3ロケットは同社とJAXAが共同で開発している

 

・セック(3741 東証PRM)
宇宙分野や車両自動走行のソフトウェア開発。H3ロケットの発射設備の一部設計や製作、種子島宇宙センターへの据付工事を担当

 

【3月5日 東京マラソン2023】

 

三井氏おすすめ
・アシックス(7936 東証PRM)
ランニング事業が主力のスポーツ用品大手。東京マラソンのメジャーパートナーでもある。グローバルでスポーツ需要の高まりが継続しており、通期予想を上方修正。アジアで特に販売好調

 

【3月 WBC開催】

 

馬淵氏おすすめ
・ミズノ(8022 東証PRM)
WBCでは、日本代表のユニホームを手がけるスポーツ用品大手。サッカーでも知名度が向上しており、海外事業も拡大中だ

 

【1月〜3月 春闘】

 

三井氏おすすめ
・コメ兵ホールディングス(2780 東証STD)
2023年の春闘で賃上げがあれば高級品の購買意欲に繋がるほか、インフレやESGの観点からリユース品への注目度も高まっている。ブランド品を中心に扱うリユースショップを展開する同社に追い風

 

【4〜9月 中国人観光客のインバウンド需要】

 

馬淵さんおすすめ
・寿スピリッツ(2222 東証PRM)
土産やギフト用に、全国で地域限定ブランド菓子を展開。すでに顧客数は会社想定より回復し、中国人観光客のインバウンド需要も

 

・高島屋(8233 東証PRM)
高額商品の売り上げが好調で、円安の恩恵で海外店舗も順調。さらなるインバウンド需要が期待でき、業績の回復が進む

 

【4月 デジタル給与解禁】

 

三井氏おすすめ
・TIS(3626 東証PRM)
給与をデジタルマネーで支払うサービスを提供。KDDI株式会社でも採用されている。マイナンバーカード1枚で、本人確認手続きをデジタル上で完結することができるサービスなども提供している

 

【4月1日 こども家庭庁発足】

 

三井氏おすすめ
・幼児活動研究会(2152 東証STD)
子供に関係するさまざまな事業を手がけている企業。幼児向けの体育指導や教育のレベルの高さが評価されており、幼稚園・保育園向けの経営コンサルティングでは提案力に強みがある

 

櫻井氏おすすめ
・西松屋チェーン(7545 東証PRM)
マスコット「ミミちゃん」は干支のうさぎ。ベビー・子供衣料と生活雑貨のロードサイド大型店を展開。低価格のPB商品に強み

 

【4月9日、23日 統一地方選】

 

櫻井氏おすすめ
・TOA(6809 東証PRM)
事業の柱は構内放送設備とセキュリティシステムで、海外でも商品企画から販売までおこなう。選挙演説用のスピーカーも取り扱う

 

・ムサシ(7521 東証STD)
自社開発の選挙用機材、とくに投票用紙分類・計数機器で圧倒的なシェアを誇る。貨幣処理機器でも業界2位だ

 

【5月15日 Jリーグ30周年】

 

三井氏おすすめ
・キリンホールディングス(2503 東証PRM)
冠大会「キリンカップ」など、今日の日本サッカー界の発展にもっとも寄与してきた企業といえる。コスト高が重しも、販売数量の増加や販促費の減少、オセアニアの売り上げが寄与して増益に

 

【5月19〜21日 G7広島サミット】

 

櫻井氏おすすめ
・マツダ(7261 東証PRM)
今年のサミット開催地・広島地盤の自動車メーカー。低燃費で動力性能が高いエンジンが強み。11年ぶりにロータリーエンジンが復活

 

・エフピコ(7947 東証PRM)
食品トレーや弁当・惣菜容器で業界1位。新素材開発など技術力が高く、リサイクルにも積極的。広島県福山市に本社を置き、要注目

 

【6月 「骨太の方針」閣議決定】

 

三井氏おすすめ
・ヴィス(5071 東証STD)
2022年の「骨太の方針」で打ち出された「人への投資」。この方針が続けば、デザイナーズオフィスの設計やレイアウト事業を提供する同社に注目。売上高、営業利益ともに前年同期比で100%超の成長企業

 

【6月13日 ゲーム見本市「E3」】

 

櫻井氏おすすめ
・ソニーグループ(6758 東証PRM)
「E3」は、米ロサンゼルスで催される世界的なゲーム見本市。今年は2年ぶりに復活し、ソニーも参加。「プレステ5」が販売好調

 

・フリュー(6238 東証PRM)
プリントシール機シェア9割。シール販売やアプリ有料会員事業で稼ぐ。好調の映画『ゆるキャン△』をサブスクで配信している

 

( 週刊FLASH 2023年1月31日号 )

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