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強盗を防げ!宅配業者が「置き配」合意するもトラブルいろいろ「窃盗」「誤配」に「誤収」まで

ライフ・マネー 投稿日:2023.04.21 18:00FLASH編集部

強盗を防げ!宅配業者が「置き配」合意するもトラブルいろいろ「窃盗」「誤配」に「誤収」まで

まずはインターホンで確認を(写真・AC)

 

 宅配業者を装った強盗事件が多発している。今年1月、東京都狛江市の住宅で90歳の女性が殺害された事件でも、容疑者は宅配業者を装って侵入、女性を殺害して金品を強奪したとみられている。

 

 こうした事件を受け、佐川急便、日本郵便、ヤマト運輸の物流大手3社が、受取人が希望すれば対面せず荷物を届ける「置き配」に努めることを、4月20日、警察庁と合意した。

 

 

「受取人が在宅していても、インターホンで『玄関前に置いてください』と依頼すれば、配達員は指示に従い、配達が完了となります」(事件担当記者)

 

 戸建て住宅では押し込み強盗の犯罪を防ぐ効果はありそうだが、これだけで安心するのはまだ早い。

 

「インターホンで話し終えて、すぐに荷物を取りに行くのは危険です。玄関周辺に犯人が潜んでいる可能性があるからです」と前出記者。しばらくたって荷物を取りに行くのが望ましいようだ。

 

 再配達を減らす意味でも、今後は「置き配」が増えるだろうが、意外にも置き配を敬遠する利用者が少なからずいるようだ。第三者が持ち去ってしまう窃盗被害にあった人も多いし、誤配で不愉快な思いをした人もいる。

 

 東京近郊の戸建て住宅に住む男性(40代)がこう話す。

 

「購入した商品を『玄関前に置き配』と指定しました。配達員から、荷物を置いたという『完了』の写真が送られてきたのですが、帰宅して玄関前を見たら荷物がなかったんです。送られてきた写真をよく見たら、隣家の玄関でした。

 

 そこの老夫婦とは仲が悪いので、私が頭を下げるのはシャク。サイトに電話して『誤配しています』と伝えたら、『お客さまがお隣さまへ取りに行ってください』と言われてカチンときました。

 

『そちらが誤配をしているので』と強めに出たら、『紛失』処理をしたようで、同じ商品が届きました。誤配された荷物がどうなったかは知りません」

 

 今後、インターホン越しで送り先の確認を取るようになれば、誤配はなくなると思われるが……。一方で、中野区のワンルームマンションに住むサラリーマンは「誤配ではなく“誤収” されました」と苦笑する。

 

「電話の最中だったので、インターホン越しに『玄関前に置いてください』とお願いしてオートロックを解除しました。30分後、玄関前を見ると荷物はなくなっていました。

 

『やられた!』と思っていたら、隣の方が『すみません。うちの荷物だと思って開けちゃいました』と持ってきたんです。部屋のドアはあまり離れていないので、微妙な位置に置かれると間違えちゃうんですよね」

 

 こうした置き配トラブルに、セキュリティ会社のスタッフは「チェーンをかけたまま、半開きで荷物を確認するのがいいと思います」とアドバイスする。

 

 警察庁は「置き配が強盗対策としても有効」としており、今後も周知を続けるという。

( SmartFLASH )

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