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ワンランク上の鉄道旅へ!五感を癒す「九州観光列車」贅沢旅行のすすめ

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2023.07.02 06:00 最終更新日:2023.07.02 06:00

ワンランク上の鉄道旅へ!五感を癒す「九州観光列車」贅沢旅行のすすめ

36ぷらす3車内

 

観光列車大国” と呼ばれるほど、内装やサービスの充実する列車が集まる九州。「車内でも九州を満喫できる」そんな個性豊かな列車4選をご紹介!

 

「日本の約150種類の観光列車のうち、約18路線が九州地方に集中しています。JR九州を中心に、西日本鉄道、肥薩おれんじ鉄道など、各社が観光列車を展開。2024年デビュー予定の列車もあり、九州の観光列車は勢いがありますね」

 

 

 年間80冊の鉄道書籍や雑誌に関わる「日本一の鉄道写真家集団」レイルマンフォトオフィスの山下大祐氏に、九州観光列車の魅力を聞いた。

 

グルメ音楽、とストーリー性やテーマを持たせた観光列車が多い。九州各所を楽しめる環状運行も特徴です」

 

 九州の観光列車の最大の魅力は車両デザインだ。豪華寝台列車「ななつ星in九州」を手がけた工業デザイナー・水戸岡鋭治氏が、JR九州のほぼすべての観光列車のデザインを担当しているという。

 

「木、のれん、組子細工を生かすなど内装に共通項がある車両だけでなく、エンブレムやスタッフの制服までトータルデザインし、独特の個性が生まれています。通勤移動手段という発想がないため、1車両に30前後しか座席を置かないなど、プレミアム感のある内装デザインを実現しているのも素晴らしいですね」

 

■「36ぷらす3」ーー温泉街から秘境駅まで九州をまるっと堪能

 

運行区間
月曜:博多駅~佐世保駅(往復)
木曜:博多駅→熊本駅→鹿児島中央駅
金曜:鹿児島中央駅→宮崎駅
土曜:宮崎空港駅・宮崎駅→大分駅・別府駅
日曜:大分駅・別府駅→小倉駅・博多駅

 

 曜日ごとに運行ルートが変わり、全線に乗ると九州を一周できるという魅力で、リピーターも多い観光列車。別府温泉街などの有名どころはもちろん、秘境駅の宗太郎駅などあらゆる九州の名所を訪れることができる。名前の由来は世界で36番目に大きな島である九州を走る列車で、それに「お客さま、地域の皆さま、私たち」の3つを足して「39」とのこと。感謝を込め「39(サンキュー)」との意味もある。

 

■「A列車で行こう」ーーハイボール片手にジャズを嗜む大人の旅

 

運行区間:熊本駅~三角駅

 

 観光列車としては約50分と乗車時間が短いのが特徴。終点の三角駅からは、天草の島々に渡る観光船にアクセスできる。その島々への旅の玄関口ともいえる列車。車内には列車名通りにジャズの名曲が流れ、地元特産のデコポンを使ったハイボールが味わえる。車窓からは、島原半島の雲仙普賢岳が見える最高のロケーションも魅力的。

 

■「或る列車」ーー二つ星シェフが手がける九州名産コース料理

 

運行区間:博多駅~由布院駅

 

 ミシュラン二つ星シェフ成澤由浩氏の手がけたコース料理を楽しめる観光列車。内装・外装ともに、絢爛豪華な金色仕様で、目でも楽しむことができる。列車名の由来は、1906年に当時の九州鉄道が構想したという豪華列車から。アメリカに車両を発注までしたが、九州鉄道の国有化により活躍の場がなくなった幻の列車を現代に再現している。

 

■「ふたつ星4047」ーー昨年デビューの新観光列車 “ふたつ” のルートで西九州の海沿いを巡る

 

運行区間
武雄温泉駅→長崎駅(長崎本線経由)
長崎駅→武雄温泉駅(大村線経由)

 

 昨年9月にデビューした観光列車。有明海と大村湾、ふたつの海(ふたつ星)に沿って走るルートを楽しめる。列車名の「4047」は鉄道車両から取られた名前。「キハ40形」「キハ47形」というふたつの車両をもとにしていることに由来している。長崎本線は西九州新幹線の登場により一部ローカルな路線となったが、この列車のデビューにより、再び鉄道ファンの注目を集めている。

 

写真・レイルマンフォトオフィス

( 週刊FLASH 2023年7月11日号 )

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