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【冷やし中華の日】塩ダレスッキリ系から甘みまろやか系まで…「スープまで飲み干せる」究極の一杯

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2023.07.07 06:00 最終更新日:2023.07.07 06:00

【冷やし中華の日】塩ダレスッキリ系から甘みまろやか系まで…「スープまで飲み干せる」究極の一杯

小宮山雄飛氏/ポップバンド「ホフディラン」

 

 7/7は冷やし中華の日、今年も冷やし中華の季節がやってきた。今アツい店の共通点は、スープまで美味しく飲めること。麺や具とのハーモニーを追求した究極の一杯を、町中華の達人・小宮山雄飛が実際に食して、魅力を紹介!

 

ラーメンブームを担った人気ラーメン店が、最近は、それぞれ工夫を凝らした冷やし中華で夏にも勝負しています。とくに、スープまで飲み干せるほどの個性豊かな冷やし中華が増えています」

 

 

 こう語るのはカレーや町中華などに精通し、グルメ関連のメディア連載を月10本以上抱えるポップバンド「ホフディラン」の小宮山雄飛氏だ。近年の冷やし中華のスープの進化にはコロナ禍も関係しているという。

 

「コロナ禍で各ラーメン店が持ち帰りメニューを考案しました。冷やしなら麺も伸びず、スープと別々の容器で持ち帰りやすいということで、冷やしラーメンが増えたんです。その発展形として、各店独自の冷やし中華メニューの開発が進みました」(同前)

 

 スープの進化により「飲み干せる冷やし中華が主流になってきた」と語るのは、毎夏100皿を食す冷やし中華マニアであるグルメブロガーの松島和之氏。

 

「冷やし中華のスープは酸味の利いたさっぱりベースのものが中心でした。理由としては、酢の成分が入ったスープでないと油分が固まってしまうからです。その制約もあり、各店、個性を出すためにスープ以外の麺や具材に力を入れてきたのですが、最近は動物系脂ベースからサラダ油ベースにすることで、スープが冷たくても油分が固まらないレシピが確立されました。そのため、美味しいスープづくりに注力できるようになったのです」

 

 今回紹介した「行列のできる冷やし中華」はいずれもスープやタレが売りだ。

 

「昔ながらの一杯に見えながら、酸味よりも甘みを押し出した飲みやすいスープを守る老舗、担々麺と同じベースのスープでピリ辛ながらも飲みやすいメニューを生み出す店など、オリジナリティあるスープの冷やし中華が人気を集めています。いまや『完飲系冷やし中華』が主流といってもいいでしょう」(同前)

 

「夏限定という面も冷やし中華の醍醐味」と前出の小宮山氏は語る。

 

「猛暑にラーメンのスープまで飲み干すのはキツイですが、夏限定の冷やし中華なら美味しく飲める。グルメブームに疲れた人こそ、ゆったりと、冷やし中華で涼んでほしいですね」

 

◎【味の萬楽(御茶ノ水)】

 

 深い甘み際立つ元祖「飲み干せるスープ」ーー「冷やし中華」(1100円、税込み)

 

 親子4代、創業111年という老舗。「従来の酢の酸味が利いた冷やし中華のスープと異なり、砂糖で甘みを強め飲みやすさを高めている。温かい中華スープが付いているのも嬉しいですね」(小宮山氏)。松島氏いわく「元祖完飲系」というのも頷ける一杯だ。

 

住所/東京都千代田区外神田2丁目3-9
営業時間/11:00~15:00 
定休日/土・日曜・祝日

 

◎【千里眼(東北沢)】

 

 既成概念を破壊した “濃厚ダレ” の一杯ーー「冷やし中華麺 250g」(1050円、税込み)※ヤサイマシ、ニンニク、ショウガ、辛揚げ、ガリマヨの無料トッピング付き

 

「二郎系独特の太麺、シャキシャキの大根や人参などの野菜、それらに絶妙に合うこってりしたタレ。すべての具材をマシマシにして完食したい」(松島氏)。小宮山氏も「無料トッピングのガリマヨのインパクトがすごい」と驚く、唯一無二の冷やし中華だ。

 

住所/東京都目黒区駒場4丁目6-8 
営業時間/11:00~15:00、17:00~21:00 
定休日/水曜

 

◎【馬賊(日暮里)】

 

 まろやかな担々スープが際立つ個性派ーー「馬賊冷やし中華」(1400円、税込み)

 

「同店人気の担々麺のものと同じスープが美味しい」(松島氏)。ほかに「冷やし中華」「五目」「韓国」と計4種類の冷やし中華を夏季限定で提供。自家製手打ち麺は非常にコシが強く食べ応え十分。

 

住所/東京都荒川区西日暮里2丁目18-2 伊藤ビル 
営業時間/11:00~23:30 
定休日/無休

 

◎【やじ満(豊洲)】

 

 創業から変わらぬ秘伝の味ーー「冷やし中華」(950円、税込み)

 

 きゅうり、錦糸玉子、チャーシューというシンプルな一杯ながら、創業から3代にわたり受け継がれるしょうゆベースの甘めスープは「辛子と刻み海苔を加えることで美味しく飲める」(松島氏)。

 

住所/東京都江東区豊洲6丁目6-1 豊洲市場施設管理棟 3F 
営業時間/月~金曜5:00~13:00、土曜5:30~13:00 
定休日/日曜※7月の営業時間は変更ありのため要確認

 

◎【鶏舎(ちいしゃ/池尻大橋)】

 

 塩ダレスープの風味が絶品ーー「冷やし葱そば」(1050円、税込み)

 

 ふんだんに盛られたシャキシャキねぎに特製塩ダレスープがマッチ。「従来のものと異なるオリジナルな冷やし中華のはしりです。冷やし中華で行列をつくった最初のお店かもしれません」(小宮山氏)。

 

住所/東京都目黒区青葉台3丁目9-9 
営業時間/11:15~14:30、17:00~20:00(夏季以外は20:30まで) 
定休日/日曜・祝日

 

写真・長谷川 新

( 週刊FLASH 2023年7月18日号 )

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