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お値段25万円!「エラー切手」ズレ、抜け…平成以降は存在しない“お宝”
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2024.06.16 06:00 最終更新日:2024.06.16 06:00
コレクションのポリシーは「昭和平等」。お菓子の袋から、レアなレコード、高価な切手まで、あの時代を彩ったものなら、なんでも平等に集めてきたコレクター社長が、10万点を超える所蔵品から誌上公開!
大崎 今回は「エラー切手」と呼ばれるものを用意しました。まず、1964年東京五輪の記念切手シート(写真左)を見てください。
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写写丸(以下、写) あれ、上の一枚は、切り取り用の点がタイトル部分にもありますね。
大崎 そうなんです。上がエラー切手で、 “目打ち” と呼ばれる点々が、本来あるはずのない場所まで続いているんです。次に、右上の5円切手を見てください。
写 おお、左の一枚はオシドリの茶色が右にズレていますね。10円切手は何が……?
大崎 よく見てください。左は、枝の部分の茶色がすっかり抜けているんですよ。有名なエラーです。本来こうしたエラー切手は、発行前に取り除かれるはずなのですが、チェックの段階で見逃されてしまったのです。平成以降、こうしたエラー切手はほぼ存在しません。技術が発達し、印刷ミスも、チェック漏れも、なくなりましたからね。
写 しかし、こうしたエラーの存在も含めて、昭和の切手には「味わい」があります。
大崎 そうなんですよ。最近は、切手の価格が下降ぎみで集めやすくなっています。大人になってからの収集も乙なものですよ。
おおさききよし
1961年生まれ 株式会社ブティックオーサキ代表取締役社長。『大崎潔のアイドルストーリー』(NACK5)など多数のラジオパーソナリティを務める
写真・梅基展央