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「僕たち県民は新しもの好き」開店前から800人の長蛇の列!ドンキが全国最後の高知県に出店し“大フィーバー”過去には吉野家にも殺到
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「ドン・キホーテ」と創業者の安田隆夫(写真・共同通信)
2月18日、国内634店舗を展開するディスカウントストア、通称ドンキこと「ドン・キホーテ」が、これまで国内で唯一進出していなかった高知県内に、ドン・キホーテ高知店をオープンさせた。
オープン初日には、開店前から800人以上が長蛇の列をつくるなど、大変な賑わいを見せて、話題となっている。
「1989年に東京都府中市に1号店をオープンした『ドン・キホーテ』は、その後、着実に店舗を増やすとともに、1996年には株式を店頭公開。1998年には東証二部に上場し、2000年には東証一部へと昇格しました。
圧縮陳列と呼ばれる、店内の棚という棚にぎっしりと商品を並べる手法や、手書きのド派手なPOPを張りつけるなど、独自の経営戦略で拡大してきました。カラフルで雑然とした店内や、耳に残るテーマソングは今や日本を飛び出し世界でも知られるようになり、インバウンド消費の恩恵を受けています」(社会部記者)
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日本中で愛されるドンキだが、高知県でも熱烈な歓迎を受けたようだ。X上では、
《ドンキに800人並ぶの初めて聞いた》
《会計まで40分待ち。今日のディズニーシーのアナとエルサに迫る高知のドンキの待ち時間なり》
《ドンキ開店の行列のポスト、インプレッションが高知県人口(※66.95万人)を20万人ほど上回っている…!》
など、県民と思われるユーザーが驚く声が寄せられている。なぜ高知県民は今回の出店をこれほど喜んでいるのか。
「ドンキの出店は地元の友人の間でも話題にはなっていますよ。なんというか、僕たち高知県民は、ミーハーで新しもの好きなんですよ。もう20何年も前ですが、高知に初めてチェーン居酒屋『白木屋』が出来たときも行列になっていました。ニトリができたときも駐車場待ちの行列がすごかったです。スタバなど、おしゃれなカフェチェーンならまだわかりますが、ありふれた全国チェーンのお店でもこれですからね(笑)。しばらくは混むでしょうね」(高知県出身の48歳男性)
とにかく全国チェーン店が“初上陸”した際は並ぶのが“高知流”のようだ。別の出身者の女性もこう語る。
「ほかに娯楽もないし、とりあえず行ってみるんですよ(笑)。2015年にセブン-イレブンが初出店したときも行列ができたと聞いてますし、吉野家が来た時は、私も並んだ記憶があります。
ただ、高知県民は飽きっぽいところもありますよ。行くだけ行って、あーだこーだ盛り上がるのが好きなんですよ。今回のドンキも、今は物珍しさで県内中からやってきていると思いますが、フィーバーが落ちついた後、どこまで客がくるのかわかりません」(高知県出身の44歳女性)
実際、X上でも過去の“撤退”を指摘する声が出ている。
《ドンキ開店ではしゃいでいる高知県民の皆さんは高知県民が行かなくなったばかりに高知県から撤退したお店も思い出して下さいね ロッテリア、ドムドム、バーミヤン、ステーキガスト、ビックボーイ、リンガーハット、あと何か有りましたっけ》
今回、ドンキが出店した場所は、高知中央ICのすぐ近くの中心地。255台分の駐車場も完備する。
「規模が大きい分、固定費は高いでしょうが、飲食などと違って流行り廃りは生まれづらいですからね。ドンキの魅力は、安さだけでなく、多種多様な商品から宝探しのように買い物をする点にもあります。その点でいえば、新たな高知市内の“レジャー”として地位を確立できるかですね」(前出記者)
全国制覇を達成したドンキの次なる野望やいかに……。