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【達人に聞く「ポイ活」の真髄】100ポイント貯まったら、すぐに投資に回せ! 必要なのは「出口戦略」

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記事投稿日:2025.07.14 06:00 最終更新日:2025.07.14 06:00
出典元: 週刊FLASH 2025年7月22日号
著者: 『FLASH』編集部
【達人に聞く「ポイ活」の真髄】100ポイント貯まったら、すぐに投資に回せ! 必要なのは「出口戦略」

ポイ探代表・菊地崇仁氏

 

 家計の味方として定着した “ポイ活” だが、達人たちは、どのように貯め、どのように使っているのか? リアルなポイント残高と活用術を大公開! あなたもきっとまねできるワザがある――。

 

「僕は、ポイントをほぼほぼ使い切っています。お見せできるようなポイント残高がないんですよ」

 

 そう言いつつ、ポイ探代表・菊地崇仁氏(49)はdポイントのアプリを開いて見せてくれた。

 

 

 54ポイント――。ポイント・決済業界を知り尽くすあまり、企業向けのポイント制度の設計にも携わる日本一の “得する達人” が、なぜ小学生並みの残高なのか!?

 

「100ポイント貯まったら、すぐに投資にまわすことにしているんです」と菊地氏。貯めたポイントを使って資産運用する「ポイント投資」をおこなっているという。

 

「dポイントは、楽天ポイントでは対象外である『期間限定ポイント』でも投資信託を購入でき、便利なんです。基本である1ポイント=1円以上に効率よく使うには、投資で増やすのがいいと思います。売却して現金化することもできますからね」

 

 dポイントが100ポイント貯まれば、マネックス証券で低コストのインデックス投信を購入しているという菊地氏。この口座には現金も入金しているため “ガチ” のポイント残高は算出できないが、純粋にポイントのみを積み立てた「PayPay資産運用」では5万ポイント以上の運用益を出し、18万ポイント近くに膨らんでいる。

 

 そんな菊地氏がポイント投資をする理由は、過去の苦い経験にあった。

 

「以前、投資信託を1000万円ほど買ったら、リーマンショックで400万円ぐらいになってしまったんです。それ以来、投資は積み立てと決めています(笑)。さらに、ポイント投資は身銭を切っているわけではないですから、多少下落しても許容できるんですよね」

 

 そんな菊地氏が驚くのは、メガバンク間の、 “ポイント戦争” の激化だ。

 

「SMBCグループのVポイントは、昨年Tポイントと統合されて知名度が上がりましたね。『三井住友カード』でスマホのタッチ決済をすると7%還元、銀行口座やカード、ポイントなどの一体型サービス『オリーブ』は、最大還元率が20%にもなります」

 

 これに対抗するのが、6月に始まった「エムット」。MUFGグループの「三菱UFJカード」が展開するが……。

 

「コンビニのほか、オーケーやオオゼキなどのスーパーも7%還元になり、最大還元率は、やはり20%です。いずれも、自分が日常使いする店がポイントの対象店舗であれば、銀行口座やクレカを変更する価値が十分にあると思います。メガバンクが、ポイントのガチンコ勝負に出たということでしょう」

 

 ますます激戦になりそうだが、菊地氏はポイ活の醍醐味をこう話す。

 

「ポイントはゼロになっても懐ろが痛まないので、軽い気持ちで貯めていけばいいと思います。それよりも重要なのは、貯めたポイントを使うこと。いくら残高があっても、使わなければただの数字ですから。投資にまわすのか、日々の暮らしに使うのか。出口を考えて始めることが重要です」

 

ポイ探代表・菊地崇仁氏
約130枚のクレジットカードを保有し、年会費は約150万円。クレカの還元率比較やポイント活用の第一人者。「日本経済新聞」土曜版「NIKKEIプラス1」にコラムを連載中

 

写真・福田ヨシツグ

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