
(写真・AC)
みなさん、生成AIを使ってらっしゃいますか? まだまだという方も多いかと思います。自分、ちょっと奥手なのでは、と顔を赤らめる必要はありません。実はそういう人が多いことは広く知られています。
【関連記事:人工知能「ChatGPT」はどんな「学び」をしたのか…機械学習とディープラーニング】
新しいものや考え方が登場したときに、それとどう接するかはだいたい5つのグループに分けられると言われていて、
1.最初に飛びつく人、
2.そんな蛮勇はふるわないけど流行に敏感な人、
3.最初の多数派、
4.おずおずゆっくり始める多数派、
5.古いものにこだわりがあるのでじっくりまったり使い始める派、
のように区別しています。たぶんみなさんが想像されている以上に4や5の人って多いんです。
いま、ChatGPTをはじめとする生成AIのブームが続いています。特に話題になっているのは言語系(会話系)AIと描画系AIで、言語系AIは言葉を使ってリクエストすると会話や調べものをしてくれます。描画系AIも簡単な指示でとても綺麗な絵を作ってくれます。使ってみると楽しいですよ。
では、ChatGPTにチャレンジしてみましょう!
超有名AIなのでご存じの方も多いと思います。これ一つで会話も描画もこなしてくれるので、いろいろ試したいときにも簡単・手軽ですし、無償提供されている機能で十分に日常生活の役に立ちます。
冷蔵庫内の写真を撮って、「この食材で作ることができる健康に良さそうなメニューを提案してよ」とか、自分のスピーチを聞かせて「どうしておどおどしている印象になっちゃうんだと思う?」とか質問すると、助言をしてくれますよ。
結婚式の式辞の台詞(せりふ)を考えてくれますし、御礼状の文面を作ることも朝飯前です。旅行の計画も、お孫さんが喜ぶプレゼントも提案してくれます。「自分が作った俳句をもっと良くして」なんてお願いにも応えてくれます。
英語も上手なので英会話の相手をしてもらったり、なかには「ChatGPTの英語はダメだな。もっと日本人発音で話しかけてくれよ!」なんてリクエストしてChatGPTの発音を日本人風に変えて遊んでいる人もいました!
いい機能を使おうとするとお金を払って契約する必要があるのですが、もし気になったら一度(月極契約です)使ってみるのもいいかもしれません。ちょっとした動画も作れるようになりますし、世界中の情報を探索して詳細な報告書を書き上げるなど、仕事にもそのまま役立ちそうな機能があります。
私の例を申し上げると、たとえば学生の論文審査なんてひぃひぃ言いながら何ヶ月もかけてやっていくものなんです。そこで、実験として学生の許可を取って論文をChatGPTに読ませ点数をつけさせたら、私が長い時間をかけて行った採点とほぼ同じ評定を出してきて「仕事を奪われそうだな」と思いました。
使いこなせば絶大な武器になるので、お仕事に生活にと是非役立てていただきたいです!
■ChatGPT の使い方(1)【70年代のヒット曲って覚えてる?】
テレビで見聞きした懐かしの曲についてもっと知りたくなったら、ChatGPTに聞いてみよう。「1975年」や「ロック」と条件をつけると、情報をより絞り込める
■ChatGPT の使い方(2)【なぞなぞだして】
頭の体操をしたくなったときや、ちょっとした暇つぶしにもChatGPTが活躍する。「なぞなぞだして」と頼むと、やさしい問題から考えごたえのあるものまで、楽しいなぞなぞをだしてくれる
■ChatGPT の使い方(3)【翼の生えた猫のイラストを作って】
ChatGPTは、イラストも描いてくれる。画材や作風を指定して、美術館に飾られているような絵を作ることも可能。写真そっくりのリアルな画像にもできる
■ChatGPT の使い方(4)【キャベツと豚肉を使った健康に良さそうなメニューを提案して】
ChatGPT は、アイデア出しや提案も得意。食材を入力して「メニューを提案して」と頼むと、レシピを教えてくれる。「簡単」や「健康に良さそう」など、大まかな指示でもきちんと応えてくれる
※以上、岡嶋裕史氏の新刊『ハンディ版 70歳から愉しむスマホとLINE』をもとに再構成しました。オールカラーでわかりやすくスマホ活用術を指南します。
●『70歳から愉しむスマホとLINE』詳細はこちら