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【ニャイス・トゥー・ミート・ユー!】北海道・温泉宿のねこ
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.03.10 06:00 最終更新日:2018.03.10 10:43
東には標高1499メートルの雌阿寒岳がそびえ、西には湖面が5色に変化するというオンネトー湖が広がる。
そんな絶景の中にたたずむ温泉宿「山の宿 野中温泉」では、3匹のねこが宿泊客を迎えてくれる。いちばん活発なのが、茶トラのちゃ〜だ。
5年前のある日、宿の裏口で鳴いていたところを、宿の4代目である野中祐子さんが見つけ、それ以来、宿に居つくように。
「度胸のある性格。ウチでは犬も2匹飼っているのですが、犬同士のケンカにも割って入って、仲裁するんです。『こっちが悪い』と判断したほうの顔に飛びつくんですよ」(野中さん・以下同)
散歩も大好きで、ときには雌阿寒岳への登山についてくることも。
「あるとき、登山に出かけてふと振り返ったら、ちゃ〜がついてきていたんです。登山中に小動物の気配がすると、突然、姿を消してハンターモードになったりと、野性的。山頂で地上を見渡す姿は、ほれぼれするほど男前です。なんで人間に生まれてこなかったんだろうって思うくらい(笑)」
ほかの2匹は、ともに黒ねこ。長老格のクロは、ちゃ〜と同じように、ある日ふらっと宿にやってきて居つくようになった。はるも同じく野良ねこだったが、生まれてすぐ引き取られ、赤ちゃんのころからかわいがられてきた。いわば、野中温泉の “箱入り娘” だ。
「はるは、とにかくかわいい我が家のアイドル。『うなぁ〜ん』っていう鳴き方が、また心をくすぐるんです。ほかの2匹もそうですが、子供のお客さんがさわっても、嫌がりません。ねこ好きのお客さんの部屋で遊んだり、朝食の席で膝の上に乗ったりすることもありますよ」
寒さの厳しい冬の間は、ねこたちもほとんど室内で過ごしている。3匹と戯れつつ、大自然の中の露天風呂を楽しんでみてはいかが?
(週刊FLASH 2017年12月26日号)