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【ニャイス・トゥー・ミート・ユー!】新宿・喫茶店のねこ
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.05.19 06:00 最終更新日:2018.05.19 06:00
新宿三丁目駅の近く、靖国通りと医大通りに挟まれた「三番街」は、昭和30年代から続く商店街。ここで40年続く喫茶店「カフェアルル」には、住み込みで暮らす2匹の看板ねこ、親分格の次郎長と子分の石松がいる。いかにも怒らせたら怖そうな名前だが……。
次郎長は、ドアの前で外を眺めたり、椅子の背もたれの上に乗ったりと、大物の風格を見せつける。一方の石松は、お客の膝の上に乗ってその様子を “偵察”。2匹とも、自分たちのナワバリである店内のパトロールに余念がないのだ。もともと2匹は保護ねこで、2年半ほど前に一緒に店へやってきた。
「その前は、五右衛門という先代の看板ねこがいたんです。人なつこくて、みんなに愛されていましたが、19歳で天国へ。もう次のねこを飼う気はなかったのですが『五右衛門にそっくりなねこがいるから、もらってほしい』と、お客さんに頼まれてしまって……。
そうしてやってきたのが次郎長なんです。引き離すとかわいそうだと、子分の石松までついてきちゃいました(笑)」(店主の根本治さん・以下同)
人慣れしていた2匹は、すぐお店に馴染み、五右衛門ロスで寂しがっていたお客さんも大喜び。
しかしやってきた当初、まだ子ねこだった石松は、ヤンチャで遊びたい盛りだった。コーヒーのミルクを狙ってテーブルに飛び乗るため、事務所に隔離されていたほど。
「それが最近は、お客さんの膝に乗ったら動かないんです。帰りたくても帰れないって、皆さん、困ってるみたいですよ(笑)」
一方、次郎長の最大の特徴は、外に出るのが大好きなこと。隙があれば脱出したがるので、つねにリードをつけている。天気がよい日は、根本さんと近所を散歩し、塀の上へ軽々とジャンプ!
そんな光景は街の風物詩となっている。次郎長といえば股旅もの、旅に出るのが好きなのかい?
(週刊FLASH 2018年3月13日号)