水道検針員のバイトを続ける「チャーミング」野田ちゃん(左)と、「みちがえる」のたけし(写真・木村哲夫)
【タクシー運転手】年収約300万円(2020年)→ 約415万円(2024年)
賃金上昇率がトップとなった、タクシー運転手に聞いた。
「言われているほどよくないですよ」
そう苦笑するのは、神奈川県内のタクシー会社に所属する片桐望さん(仮名・57)。営んできた事業が傾き、約1年前に転職した。
「とくに専門的なスキルがない私が転職先を探したとき、求人が多かったのが、介護職とタクシー運転手でした。タクシーは、がんばった分だけ収入が上がることと、75歳ぐらいまで働けることに魅力を感じたんです」
片桐さんは隔日勤務で、月に最低12乗務をこなす。朝7時から翌朝3時まで働き、勤務明けは休みになる。公休も月6日ほどあり、明け日と合わせれば3連休になることも。
「朝7時から16時ごろまでぶっ続けで働き、2時間ほど休憩して夕食を取ります。節約のため、妻の手作り弁当を持参しています。その後は、終電後の“稼ぎどき”に合わせて深夜まで働き、帰社して洗車や掃除を終えると、朝4~5時ぐらいになりますね」
収入になるのは、売り上げの約6割だ。
「夜間手当や無事故手当などを含め、月の手取りは33~34万円ぐらい。先月は過去イチで、40万円でした。ただ、やはり手取り30万円前後がボリュームゾーン。月50~60万円を稼げるのは、東京都内でも上位10%ぐらいのようで、横浜だと厳しいですね」
インバウンド需要もあり、深夜帯には“ロング客”を引き当てることもあるという。
「いちばんのロングは、横浜駅から成田市内のホテルまでで、4万2000円でした。横浜では利用者の1割ぐらいが外国人ですね。5000円のチップをもらったこともあります。運賃が5000円だったんですが、1万円を払ってくれたんです」
また、最近は配車アプリ経由の利用も増えている。
「アプリは、お客さんのいる場所が地図ですぐわかるので便利ですね。郊外だと自宅で待っているお客さんも多く、効率よくまわれます。無線が鳴ったら10秒以内に取らないと、ほかの運転手にまわってしまうので、そこは早い者勝ちですけどね」
転職して約1年。感想は?
「数字がいかないとキツいですが、年金をもらいながらやっている人も多いので、50代半ばで転職を考えている方にはちょうどいいと思います。今後の心配は、自動運転が増えたらどうなるかということですかね」
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