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マツコも食いついた!日本有数の終着駅「北濃駅」の魅力

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.06.17 20:00 最終更新日:2018.06.17 20:00

マツコも食いついた!日本有数の終着駅「北濃駅」の魅力

 

 4月24日放送の『マツコの知らない世界』で特集された「終着駅」。放送時間は15分程度だったが、ネットでは「15分では足りない!」「取り上げていた終着駅に行ってみた」など大きな反響があった。

 

 番組に登場した紀行作家・田中正恭氏の一押し終着駅は、長良川鉄道の「北濃駅」(岐阜県郡上市)。マツコ自身も「あたしこれ知ってる」と食いついた駅だが、田中氏にその魅力を再度語ってもらおう。

 

 JR高山本線の美濃太田駅から2時間あまり。長良川鉄道の車窓に美しい渓流を眺め、郡上踊りで名高い郡上八幡を過ぎると、やがて終着駅の北濃に到着する。

 

 長良川鉄道の前身は国鉄越美南線だ。末期の国鉄は、不採算路線として廃止を打ち出したが、地元自治体や企業などが出資して第三セクターを設立。国鉄民営化直前の1986年、長良川鉄道として再出発した。

 

「北濃駅を取り巻く風景は昔も今も変わりません。駅前を流れる長良川は豊かな水をたたえています。冬には深い雪に包まれる北濃ですが、夏にはアジサイの花が咲き乱れ、蝶々やトンボがあたりを飛び交う自然に囲まれています。

 

 利用者の減少で無人駅となりましたが、かつて駅員が勤務した駅舎は昔のままの姿で、食堂『花まんま』として営業しています。

 

 この駅は、建築資材や木材を運ぶため、蒸気機関車が牽引する貨物列車が発着していたんです。駅の構内には、当時、機関車の方向転換に使われていた転車台がひっそり残されており、昔を偲ぶことができます」

 

マツコも食いついた!日本有数の終着駅「北濃駅」の魅力

 

 北濃の開業は1934年と古い。当初の計画では、この線はそのまま北に延びて福井までつながるはずだった。だが、モータリゼーションや沿線の過疎化で利用者が減少。同時に国鉄が経営破綻して建設工事は凍結された。

 

「もし全通すれば、美濃と越前の間にそびえる山々を列車が抜けることになり、絶景が楽しめたかもしれません。九頭竜湖~北濃間の直線距離16キロはバスで結ばれましたが、今ではこのバス路線も廃止されてしまいました。 

 

 北濃駅の近くには、美濃における白山信仰の中心として鎮座する長瀧白山神社があります。境内はうっそうとした杉並木に囲まれていて、落ち着いた佇まいを見せています」

 

 いつか、都会の喧騒を忘れ、静けさに浸れる奥美濃の旅を楽しみたいものだ。

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