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スマホに夢中になると「口臭」が強くなる!

ライフ・マネー 投稿日:2018.06.24 12:53FLASH編集部

スマホに夢中になると「口臭」が強くなる!

 

 電車の中を見回すと、ほぼ全員がうつむいてスマホをいじっている。これが、口臭の原因にもなっていることをご存知だろうか。

 

 

 その原因は、唾液分泌の低下と、口呼吸だ。

 

 スマホ中は、SNSやメールの文章作成、ゲームなどに夢中になって、気がつくと時間がものすごく過ぎていることがあるだろう。惰性でやっているようにみえても、リラックスしているというより、どちらかといえば集中している状態だ。

 

 この状態では、交感神経が優位になる。また、画面から出るブルーライトも、目を通して交感神経を刺激している。すると、唾液分泌が低下して、口が乾いてしまうのだ。

 

 また、スマホをする時間が増えると、職場でも家庭でも、平均的に会話が減ってしまう。口の周りの筋肉や、舌を動かさないと、唾液分泌が低下してしまう。

 

 さらに、頭を下に向ける前傾姿勢で、顎下腺や耳下腺などの唾液腺が圧迫されることも、唾液分泌が減る原因になる。

 

 やや前傾姿勢の猫背になると、口を開く筋肉が優位に働くことになる。スマホを凝視しているときには、どちらかというと歯を食いしばっている方が多いが、スマホの使いすぎで、日常的に猫背が定着してしまうと、口が半開きになりやすい。すると、口呼吸が楽になり、口が乾くので、口臭の原因になってしまうのだ。

 

 大の大人が常に口を半開きというのは、かなりマズい。この時代、スマホなしというわけにはなかなかいかないだろうが、意識して姿勢を良く保つことが大切だ。

 

 スマホやパソコンなどのOA機器も、現代人のストレスの一因だ。現代人の多くは、常に過剰なストレスにさらされていて、交感神経が過緊張状態になっている。

 

 緊張するシーンでは、唾液が減り、口がネバネバ・カラカラになり、口臭がすることがあるだろう。それは、交感神経の働きだ。体のコリが常にあり、慢性的に疲労があり、眠れない状態が日常化している人は、口臭注意報だ。

 

 また、交感神経の過緊張は、口腔内の血行不良も引き起こす。緊張すると手足の末端が冷えるのと同じように、歯と歯茎の毛細血管の血流を低下させてしまう。血流は、細胞が生きるための栄養や酸素を運ぶ重要なパイプラインだ。歯周病の悪化にもつながるので、ぜひ改善したい状態である。

 

 現代人は、放っておいても交感神経優位になるので、副交感神経を意識して刺激するのがよい。アロマを使ってリラクゼーションに努めたり、ゆったりと入浴したり、ヨガやメディテーション(瞑想)などもお勧めだ。ひいては、口臭の改善につながるのだ。

 以上、桐村里紗氏の新刊『日本人はなぜ臭いと言われるのか 体臭と口臭の科学』(光文社新書)を元に構成しました。「におい」は健康のバロメーター。口臭と体臭の原因と対策を一挙公開します!

 

『日本人はなぜ臭いと言われるのか 体臭と口臭の科学』詳細はこちら

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