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5カ月で髪がフサフサに! 「薬で治す」遠隔ハゲ治療

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.10.20 16:00 最終更新日:2018.10.20 16:00

5カ月で髪がフサフサに! 「薬で治す」遠隔ハゲ治療

柳生さんの頭頂部(右:6月3日、左:9月1日)

 

 中年男性の大きな悩みのひとつ、薄毛。「AGA(男性型脱毛症)」を雑誌やテレビで知り、興味を持ってネットに情報を求めると、あまりに雑多すぎてうんざりしてしまう。

 

 そんななか、AGA治療に改革が起こり始めた。医師法の遠隔治療に関する規制緩和が進み、2015年8月に場所や対象の条件が事実上取り払われた。

 

 

 それを契機に、PCやスマホを使った「オンライン診療」が増えている。時間を短縮できて、どこからでも受けることができるうえ、診察日以外にもメールで相談ができるところもある

 

「当院は全国100店舗ぐらいの理容室・美容院さんと提携していまして、理容師・美容師の方々から患者さんをご紹介いただいています。

 

 髪をカットされている方々なら症状に早く気づくことができます。もちろん、ネットで調べて来られる患者さんもいらっしゃいます。

 

 通院できない方や時間がない方は、予約をしていただき、スマホのアプリ『LINE』のテレビ電話機能で診察します。初診料は3000円ですが、2回め以降は薬とサプリとシャンプー代のみです」

 

 新しい薄毛治療の仕組みについて語るのは、東京・渋谷でオンライン診療をおこなう「髪のクリニックSeed」の吉田靖志院長だ。

 


 LINE診察をおこなっている様子

 

「AGAは遺伝的要因が半分、二次的要因が半分です。二次的要因にはストレスや生活習慣も含まれますが、糖尿病や頭皮の病気があれば先にそちらを治療していただきます。

 

 一方で、『円形脱毛症』をAGAと勘違いされていることもありますので、まずは診察を受けることをおすすめします。

 

 AGA治療に入ったら、悪玉男性ホルモンの働きを抑制して抜け毛を防ぐ『フィナステリド』『デュタステリド』どちらかの飲み薬と、発毛効果のある『ミノキシジル』の塗り薬もしくは飲み薬、加えて当院オリジナルのサプリメントや薬用シャンプーなど、発毛効果を高めるためのアイテムを、患者さんの状態に合わせてお出しします。

 

 抜け毛を防ぐ薬について、『フィナステリド』は、頭頂部など局所で効果を発揮します。一方、『デュタステリド』は、頭皮全体に効果があります。

 

 発毛させるための『ミノキシジル』は飲み薬のほうが効きますが、塗り薬は副作用が少ないというメリットがあります。

 

 3つとも大多数の人は反応しますが、個人差があり、効果が出ない場合もあります。また、薬ですから、副作用もあります」(吉田院長)

 

 メリットとデメリットをきちんと説明し、患者の体調が悪くなれば臨機応変に治療法を変えていくのだという。

 

「『フィナステリド』と『デュタステリド』は、性欲減退や勃起不全などの男性機能低下と、うつ状態などの意欲減退、肝機能障害などが起こりうると報告されています。『ミノキシジル』は、体毛が濃くなる、手足や顔がむくむ、という副作用が起こりえます」

 

 オンライン診療が確立したことで、AGA治療を始められた人は多い。茨城県在住の柳生伸之さん(46)もその一人だ。

 

「数年前から治療を検討してはいたのですが、『話を聞くだけでお金を取られそう』という不安があり、行動できませんでした。近場に専門のクリニックもなかった。

 

 そんなとき、通っている理髪店からSeedさんをすすめられました。信頼できる人からの紹介だったのと、以前から妻にも言われていましたので、今年の3月末から始めました」

 

 30代後半から徐々に地肌が見え始め、市販の「発毛シャンプー」を使ったが、効果はなし。40代前半には頭頂部がハゲた。それが治療を始めて約5カ月後、頭頂部は毛髪で覆われている。

 

「診察は毎月1回で、20分から30分。治療は、『デュタステリド』とサプリの服用、『ミノキシジル』の塗布を1日2回ずつと、お風呂に入るときに薬用シャンプーで髪を洗います。

 

 1カ月ぐらいで妻から『生えてきたんじゃない?』と言われ、3カ月ぐらいで、猫っ毛だった髪が硬く強くなったのを実感しました。『効くぞ』とわかり、嬉しかった。

 

 私は工場勤務で、仕事時間は不規則、加熱式たばこを1日1箱弱吸います。生活習慣は変えられないので、処方されたものを使っているだけです」

 

 柳生さんは治療の効果とともに、「もっと早く治療を始めていればよかった」と日々感じている。

 


 稲本さんの(右:4月17日、左:8月23日)

 

 過去に治療で失敗し、再挑戦したのが、都内の自動車販売店に勤める稲本明宏さん(51)だ。

 

「10年ほど前、別のクリニックに通って『フィナステリド』を飲んでいました。自覚症状はなかったんですが、健康診断で肝機能の数値が通常の倍ぐらいに悪化して、治療をやめました。次に市販の発毛剤などを試しましたが、効果は実感できませんでした」

 

 その後偶然、吉田院長と出会い、2018年3月に治療の再開を決意。約5カ月で驚くほどの効果が出た。

 

「1カ月後にさわり心地が変わり、風呂上がりに『産毛が生えてきた』と実感し始めて。副作用は、指毛が濃くなった程度で、今回は薬も変えたので肝臓の数値も大丈夫です」

 

 稲本さんの治療は「デュタステリド」と「ミノキシジル」の飲み薬、薬用シャンプーとサプリメントのセットで、1カ月で税別2万1800円だ。

 

「治療前は長いエスカレーターに乗ったとき、上から薄毛を監視されている気がしてイヤだったんですが、いまは髪の量が増えたので気にならなくなりました」

 


 石川さんの頭頂部(右:5月26日、左:8月25日)

 

 AGAが進んだ状態からでも効果が出た人もいる。石川亮二さん(45・仮名)は“ツルツル”状態から、稲本さんや柳生さんと同じ治療で髪が生えてきた。

 

「20代後半から30代前半に症状が出始めました。数字を扱う仕事で、ストレスだと思っていましたが、父も叔父も薄毛に悩んでいて。治療開始から2カ月で、頭皮をさわるとフワフワした感触があり、発毛を感じ始めました。副作用で腕毛が昨年より濃くなった」

 

 もちろん効果に個人差はあるが、もはや「ハゲは治せる」時代だ。今回、体験を語ってくれた方々はみな、「人前で帽子を脱ぎたい」と口にしていた。諸兄も一歩を踏み出して“脱帽の効果”を得ようではないか。

 

※治療の相談はhttps://seed-clinic.com/まで

 

(週刊FLASH 2018年10月2日号)

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