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その常識は大間違い「風邪」をひいたら病院には行くな!

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.01.11 16:00 最終更新日:2019.01.11 16:00

その常識は大間違い「風邪」をひいたら病院には行くな!

 

 年末年始は楽しみなイベントが目白押しだ。そんなときに限って、体調に異変が起こるのはなぜなのか。1年の疲れや、寒暖差、夜晩くまでの飲食により、免疫力が低下していることも大きな原因ではある。

 

 しかしじつは、日常のふとした行動にも、その体調不良の原因が潜んでいる。書籍『一流の人はなぜ風邪をひかないのか?』の著者で、病理専門医の資格を持つ、医療機関再生コンサルタントの裴英洙氏が、「病院」に潜む風邪ウイルスの魔の手を警告する

 

 

「風邪のひきはじめに『大切な時期だから』と、大事をとって病院に行く人は多いですよね。でも、風邪で病院にかかるときは注意が必要です。

 

 病院は、風邪だけでなく、さまざまなウイスルの温床です。甘い物が嫌いなのに、ケーキバイキングに行くようなもの。そもそも風邪は、原則的には静かに寝ていれば治るものなのです。

 

 ただでさえ免疫の弱まってところに、いたるところにウイルスが漂っている環境に連れていけばダブルパンチ。日常生活よりずっと危険なんです。

 

 たとえば骨折などどうしてもほかの症状で病院に行かなければならないときは、できるだけ人がいないところを選んで座りましょう。病院においてある雑誌や新聞等もウイルスが付着している危険があるのでできるだけ手に取らないようにしましょう。

 

 そしてもう1つ、『他人の子供には近づくな』が鉄則です。子供はもともと免疫が低いうえ、どこにでも触りますから、ウイルスの媒介になりやすいと覚えておいてください」

 

 子供にしろ自分にしろ、風邪の諸症状である「せき」「のどの痛み」「鼻づまり」「発熱」が出たら、無理してすぐに病院に行かずしばらくは様子を見たほうがいいそうだ。

 

 一方、以下のような状態が日増しに悪くなるようなら、早めに病院にかかる必要が出てくる。

 

・2週間以上症状が続く
・手足のしびれなど、風邪の諸症状『以外』の症状が悪化していく
・意識が朦朧とする
・40度の熱が出て下がらない
・引くような呼吸をして息苦しい
・息をするとき変な音がする

 

「上記の症状は、明らかに風邪によるものではありません。ただ、判定が微妙なときも多いと思いますので、救急外来の前に『#8000』『#7119』等の電話医療相談に電話して、症状を告げてることをおすすめします。

 

 前者は子供の症状専門、後者は一般向けの相談窓口です。医療関係者すら知らない方もいますが、ぜひご活用を!」


裴 英洙(はい えいしゅ)
1972年生まれ 医師にして医療機関再生コンサルタント。金沢大学医学部卒業後、医師として勤務。その後、同校大学院医学研究科を修了し、病理専門医(=病気の原因を究明する医師)に。さらに、慶應義塾大学大学院経営管理研究科を修了し、医療機関への経営支援などをおこなう。医療に関する著書も多数

 

※『一流の人はなぜ風邪をひかないのか?』(ダイヤモンド社)が発売中

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