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旨さに思わず感嘆符「駅ラーメン」埼玉・東武らーめん
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.02.16 16:00 最終更新日:2019.02.16 16:00
駅で手軽に食べられる「駅ラーメン」は、意外にも本格派揃い。 そこには、「ガッツリ系」がつらくなってきた中年男性にとって、シンプルで食べ疲れない一杯がある。駅そばの地位を脅かす、侮りがたき「駅ラー」の魅力を、B級グルメ研究家の鈴木弘毅が語り尽くす!
「東武アーバンパークラインの春日部駅ホームにたたずむ『東武らーめん』は、西新井駅で50年続く『西新井らーめん』で修業した西村昇さんが、1978年に開いた店だ。
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西新井と春日部で食べ比べると、『似ているけど少し違うな』と感じる。西村さんは、西新井らーめんのレシピをベースに、ゲンコツ(豚の大腿骨)やジャガイモなどを加えて、独自の味に仕上げているのだ。
『天ぷらラーメン』など、駅そばを連想させるメニューを用意しているのもおもしろい。これは、西村さんが若いころに通ったラーメン店を参考にしたのだという。
同時に西村さんは、浦和駅前の立ち食いそば店に従業した経歴も持つ。この経験も、メニュー考案に生かされているに相違あるまい。
ホームの立ち食いラーメン専門店は、全国的に数がとても少ない。駅そばが近年、ホームからコンコースや改札外へ移転する傾向にあることを考えると、駅ラーメンもコンコースや改札外の店舗を含めて分析する必要があるだろう」
【SHOP DATA/東武らーめん(埼玉)】
●天ぷらラーメン:620円(税込み)
「店内で手揚げしたかき揚げをトッピングすることで、スープがよりまろやかになる。ベーシックなラーメンとの食べ比べも楽しい」
アクセス:東武アーバンパークライン「春日部駅」7、8番線ホーム
取材&文&写真・鈴木弘毅
すずきひろき
1973年生まれ 埼玉県出身 駅そば、道の駅、スーパー、日帰り温泉など、旅にまつわるさまざまなB級要素を研究。なかでも、訪れた駅そば店は3000軒以上
(週刊FLASH 2019年2月19日号)