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【食堂のおばちゃんの人生相談】36歳・運送業のお悩み
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.05.17 11:00 最終更新日:2019.05.17 11:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/マツさん(36)運送業】
私の先輩は激辛好きで、外回りで一緒になると必ず激辛料理の店に連れていかれます。私は辛い物が得意じゃないので、たまったもんじゃありません。
最近は、自分の辛さ耐性を自慢しつつ、私が苦しむのを楽しんでいるのではないかと……。なんとかならないですか?
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【山口先生のお答え】
いや、それはつらいですねぇ。実は私も辛い物は得意じゃない(日本のタイ料理がやっと食べられるくらい)ので、お気持ちは良くわかります。
辛い物を食べると口の中が火傷したみたいになって、味も何もわからなくなるんです。そしてマツさんが仰るように「辛い物好きは何故辛さに強いことをアピールしてくる」のでしょう?
自分だけ勝手に喰ってりゃ良いのにねえ。
確かに辛くて美味しい料理はあります。でも20倍カレーとか、30倍○○というのは、食べ物というよりゲームみたいな気がします。無理して食べてお腹を壊すのはバカらしいですよね。
対抗策としては「いつも先輩に案内してもらってるから、今日は僕が」と、辛くない料理の店に連れて行くか、激辛の店の中で一番辛くない料理を選ぶか、先輩と昼時に外出しないようにするか、この三つくらいしか……。
そうだ! ギネス級の激辛料理に挑戦させて、先輩を辛い物嫌いにするって、ダメ? お役に立てなくて、ごめんなさいね。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、最新刊『夜の塩』が発売中