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【食堂のおばちゃんの人生相談】50歳・公務員のお悩み

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.09.30 11:00 最終更新日:2019.09.30 11:00

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/下僕さん(50)公務員】

 

 同僚と飲んでいたら、森友学園の文書改竄に関わったらしい職員が自殺したことが、久しぶりに話題になった。同じ公務員として、汚れ仕事を無理強いされた苦悩は痛いほどわかる。

 

 ここまで酷でなくても、汚れ仕事を押しつけられたときの立ち回り方や心構えを教えてください。対人関係がいまひとつ苦手で……。

 

 

【山口先生のお答え】

 

 森友問題も同じですが、古くは造船疑獄、ロッキード事件と、汚職に関わる大きな事件が起きる度に、どうして責任者ではなく下っ端の人が自殺するのでしょうか。下っ端という言い方は失礼かも知れないですが、要するに上から命令されて従わざるを得なかった人たちですよ。

 

 仕事を辞める気になれば断われますが、みなさん生活掛かってるのに、無理ですよね。そして、亡くなった方たちが、自分を守ってくれない役所や上司のために死を選んだのが、他人事ながら悔しくてたまりません。ケツまくって全部バラしちゃえば良かったのに! 命は一つ!

 

 まず、下僕さんに申し上げたいのは「死なば諸共」「道連れにしてやる!」という気概を持てと言うことです。道連れにされると思ったら、上司だって下手に手を出せません。

 

 そのためには、必ずこまめにメモを取ることです。上司の言動やあなたの行動を、出来るだけ細かく記録して下さい。汚れ仕事を口頭で命令される予感がしたら、ICレコーダーで録音しましょう。

 

 そして、いざという時は「全記録を持って文春に駆け込む!」と開きなおって下さい。もちろん『FLASH』も大歓迎ですよ。

 

やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中

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