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消費税キャッシュレス還元、初心者はPayPayとヤフーカードで
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.10.13 06:00 最終更新日:2019.10.13 06:00
10月1日から始まった「キャッシュレス・ポイント還元事業」。「消費税率引き上げによる、消費者や中小・小規模事業者の負担軽減策」として導入されたが、まだ利用したことのない人も多いはず。
政府がこの事業に投じた約2800億円の財源は税金。キャッシュレス還元とはつまり、この税金の「分捕り合戦」にほかならないのだ。目の前にばらまかれるお金を見ながら、何もしないなんてあり得ないーー。
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ただ、なかには「そんなこと言われても、よくわからない」という人もいることだろう。しかし、ご安心あれ。本誌編集部イチの “キャッシュレス通” を自任する私、記者Kが、「キャッシュレス攻略法」を伝授いたしましょう。
まずは、基本用語の説明から。「キャッシュレス決済」とはクレジットカードや電子マネー、スマホのQRコード決済など、現金以外での決済の方法のこと。これらを用いて対象店舗で決済すれば、割引やポイントなどで還元されますよ、というのが「キャッシュレス還元」だ。
この対象店舗は現在、全国に約50万店ある(順次追加予定)。セブンイレブンなどのコンビニも、これに含まれる(一部を除く)。よく行く飲食店や美容院なども、対象店舗になっているかもしれないので、ポスターやステッカーを確認したほうがいい。
還元率は、大手チェーンのフランチャイズ店舗が2%、中小・小規模店舗が5%だ。対象店舗を地図上で探せるスマホアプリ『ポイント還元』が出ているので、ダウンロードしておくべし。もちろん無料だ。
さて問題は、どの決済サービスを選ぶか。クレジットカード、Suica、○○ペイなど、キャッシュレス決済できるサービスは無数にある。何を選ぶかが悩みどころだが、おすすめは「PayPay(以下ペイペイ)」。使い勝手がよく、使える店が多い。そしてなんといっても、ポイント還元率がいい。
現在ペイペイが実施しているキャンペーン「まちかどペイペイ」では、最大10%も得することができる。国の還元事業の最大5%に加え、ペイペイからも最大5%のポイントがもらえるのだ。5%+5%の還元ということは、実質消費税は0%に!
いいことずくめのペイペイだが、注意点がある。それは「Yahoo!クレジットカード」か、自分でペイペイ内にチャージしたお金で支払いをしないと、国の還元事業と別にペイペイが負担して展開されているポイント還元サービスが受けられないということだ。
ペイペイにお金をチャージする方法は、「現金でのチャージ」か「銀行口座からの引き落とし」のみ。だが、この作業は正直面倒だ。そこで、もっとも便利でお得なのが、ペイペイとYahoo!カードを連携させて使う方法。Yahoo!カードは年会費無料で審査も簡単なので、ペイペイ導入にはマストアイテムだ。
ペイペイをスマホにダウンロードして、Yahoo!カードを「支払い方法」に登録したら次はいよいよ実践。ここからは、私、Kのある1日のペイペイ活動……「ペイ活」の報告書だ。
【本誌記者Kの1日「ペイ活」レポート!】
●朝/コンビニで朝食
・パン+牛乳+カップ焼きそば=496円
→コンビニ割引2%+ペイペイ1.5%還元=16円お得
●昼/イタリアンで昼食
・パスタ=1000円
→キャッシュレス還元5%+ペイペイ5%還元=100円お得
●夜/
・餃子店で夕食=1749円
→キャッシュレス還元5%+ペイペイ5%還元=174円お得
・居酒屋=1800円
→ペイペイ1.5%還元=27円お得
・ネットショッピング
・楽器用のケーブル=770円
→キャッシュレス割引5%=38円お得
●1日総額=355円お得!
コンビニで朝食を買って16円お得、1000円のランチで100円お得、1749円の夕食で174円も得している。夕食で飲んだ勢いで行った居酒屋は、ペイペイのポイント還元1.5%のみ。なんとなくポチッてしまったネットショッピングは、不覚にもペイペイ非対応のため、キャッシュレス割引5%のみだったが、一日の総額で計算すると355円お得だった。
これが1カ月なら単純計算で、355円×30日=1万650円。この日はちょっと出費がかさんでしまったが、控えめに使ったとしても、1カ月で5000円は得することになる。
ちなみに、私、これまでペイペイでの支払い総額は約29万円で、2万5000円相当以上の還元を受けております。ペイペイを使うと5%還元される店、つまり、合計10%得する可能性がある店は、今後まだまだ増える予定。迷わずペイ活を!
(週刊FLASH 2019年10月22・29日号)