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吉田戦車、PCを新調したら周辺機器にも物欲「消費増税め!」
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.10.30 11:00 最終更新日:2019.10.30 11:00
増税前に、悔しいけど買っておかなければ、と思う物があった。パソコンである。
私がここ6、7年ほど使っているVAIOのOSはWindows7であり、2020年1月にサポートが切れる。Windows10に無償でアップグレードできた期間には、古いソフト(おもにPhotoshop CS3)が使えなくなることを恐れて、見送った。
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Windows7環境でまったく問題なく使えてきたのだが、もうサポートしなくなるぞ、Windows10にしなかったらあとは知らないぞ、という脅しに屈し、おニューの購入を決めた。消費税増税と合わせて、二重に悔しい買いものである。
ただ、もちろんニューマシンを選ぶ喜びやワクワクはあり、今回のPC選びのテーマは、「持ち運びできる軽さ」だった。 iPad Proといっしょに帰省時などに持ち歩いても負担のない、海苔のように軽いノートPCを買おう、と思った。
メーカーは、なんとなく富士通に決めていた。Apple、NEC、ソニーと、あまり深く考えずにPCを渡り歩いてきたが、富士通はまだ未経験だからだ。
軽さ、持ち運びしやすさ優先となると、モニタが13.3インチのものがいいだろう。絵を描く用のiPad Pro12.9インチと併用なので、このぐらいのコンパクトさで問題なし。
「世界最軽量モデル」を謳っているものだと約698g~。なんというか、さすがに海苔ではないが、「家族の晩ごはん用に買う肉の量」みたいな重さだ。
それより5万以上安くなる「軽量モデル」でも、約747g~。肉の重さっぽい。それにした。メモリやらあれこれ増やしたりつけたりして、15万円ぐらい。
税率8%だと消費税1万2000円。10%だと1万5000円。駆け込んだなぁ、振り回されてるなぁオレ、という、なんだかモヤモヤした気持ちがある。届いた翌日に帰省する用があったので、あわてて起動して最小限の設定を済ませた。
デイパックに、各種充電ケーブルやパンツや靴下などとともに詰めていると、本当に「軽っ!」と思う。iPad Proも630gくらいと軽いが、300グラムの保護ケースをつけているぶん重く感じる。
キーボードの使い勝手はいいが、モニタはさすがに小さいと思った。WEBサイトに表示される広告がわずらわしい。自宅の場合は、今まで使ってきた大きい外付けモニタにつなげばいいのだが、使っているうちに慣れるような気もする。
今の悩みは、10年ぐらい使ってきたペンタブレットやプリンターも新調したくなっていることだ。超軽量のPCバッグなどにも心惹かれているのだが、買ったら買ったで「なぜ8%の時に買わなかったッ!」という悔しさが確実につきまとうに違いない。
「増税は失敗でした。8%どころか5%に、いや0に戻します!」ということになったら、大喜びでいろいろ散財するのになぁ。
よしだせんしゃ
マンガ家 1963年生まれ 岩手県出身 「ビッグコミックオリジナル」で『出かけ親』を連載中。妻はマンガ家・伊藤理佐さん。本連載の単行本『ごめん買っちゃった』(光文社)、『出かけ親 1』、最新刊『忍風! 肉とめし 3』(ともに小学館)が発売中!