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小春日和の日に「暖房縮小」を決めた吉田戦車、湯たんぽを導入

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.11.20 11:00 最終更新日:2019.11.20 11:00

小春日和の日に「暖房縮小」を決めた吉田戦車、湯たんぽを導入

 

 2019年、ニューヨークでの「国連気候行動サミット」における、スウェーデンの16歳、グレタ・トゥーンベリさんの演説はご覧になっただろうか。

 

 意訳をすれば「あなたたち大人が地球温暖化対策を本気でやらないでいるうちに、人類崖っぷちじゃん!」という怒りの演説で、多くの大人たちから反発もされた。

 

 

 私にも「化石燃料や原子力に頼りたくはないが、台風と地震の脅威が常にあるこの国で、水力、風力、太陽光は、基幹エネルギーとしてまだまだむずかしいっぽいんだよ……」などという力ない言い訳のような気持ちがある。

 

 とはいえ、トゥーンベリさんを冷笑する立場をとったら、大人としてあまりにも情けない。大人の端くれとして、なんらかの努力はしたいと思う。

 

 そこで、この冬、自宅仕事部屋の六畳和室で暖房を使うのをやめてみることにした。

 

 い、いいのか? 11月上旬の、室温18度程度の小春日和の日にそんなこと決めて。

 

 暖房設備としては、畳状のマットの下に、暖かぁい床暖房が入っている。これが電気を食う。あと、机の下に設置する、遠赤外線ヒーター。そしてガスファンヒーターも使ってきた。

 

 三つ同時に使うことはまずなく、どれか二つでしのぐ感じ。それらをやめてみよう。あまりの寒さに挫折するかもしれないが、やれるだけやってみよう。

 

 まず、テント内などに敷くための発泡マットをひっぱりだし、机の下に設置。厚さ5ミリで、アウトドアでは頼りない安物なのだが、足を置くと畳の冷たさをある程度防いでくれる。

 

 そこに、むかし買った「軽量ダウンひざかけ」をつっこみ、足先を入れる。これで、すでに暖かい。自分の足の体温でけっこうすぐ暖まる。たいしたもんだ、発泡マットとダウンと自分の体。

 

 ズボンの上にはそのうち、野外用の防寒ズボンを重ねばきするつもりであり、この態勢でなんとかなりそうな気がしてきた。

 

 だが、本格的な冬に備えて、多少はエネルギーの恩恵にもあずかっていいのではないかと思い、湯たんぽの導入を決意。

 

「立つ湯たんぽ2」税込み1026円、送料別。容量1.8リットルのポリエチレン製。花柄のカバーつき。

 

 100度の湯も入れられるらしいが、発泡マットの上に熱すぎるものを置くのは怖い。ポットに入れて数時間たった、飲んでちょうどいいぐらいの湯を入れることにした。60度ぐらいだろうか。

 

 カバーをかけ、マットとダウンの間に設置、足でそれをはさむようにする。いや、暖かい。そして、朝入れた湯の暖かさが、午後までもつ感じがある。冷めたら熱湯をつぎ足してもいいわけだ。

 

 とはいえ、気温的にまだ初冬ではなく晩秋のような執筆時の感想である。冬のデスクワークの一番の敵は「かじかむ手」だったりもするのだが、まあいい。

 

 風邪をひかない程度に、前向きに「ゆる省エネ」を楽しんでみようと思う。

 

よしだせんしゃ
マンガ家 1963年生まれ 岩手県出身 「ビッグコミックオリジナル」で『出かけ親』を連載中。妻はマンガ家・伊藤理佐さん。本連載の単行本『ごめん買っちゃった』(光文社)、『出かけ親 1』、最新刊『忍風! 肉とめし 3』(ともに小学館)が発売中!

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