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12時間ぶっ通しで塗装「ガンプラ日本一男」僕はこれで勝った
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.12.02 06:00 最終更新日:2019.12.02 06:00
「この部屋は、自分にとっていちばん落ち着く空間であり、何か新しいものが生み出せるような、ワクワクが味わえる空間です。
ガンダムもガンプラも、歴史がとても長いので、そのなかでもまだ誰も見たことがないようなものを、自分の好きだと思える形で制作することを心がけています」
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2019年の「ガンプラビルダーズワールドカップ」(以下、GBWC)日本大会を制したRe-taさんの自宅の制作部屋は、さながら職人の工房だった。机には塗装用の工具がびっしりで、「数年間かけてコツコツと買い揃えました」(Re-taさん)という。
「優勝作品の制作期間は、だいたい6カ月くらい。仕事から帰って夜寝る前に進めたり、休みの日は塗装だけを12時間ぶっ通しでやったり。思いどおりにいかないこともあるし、失敗も何度もしました」
GBWCにエントリーされた作品は、工作、塗装、アイデアの3項目で採点、評価される。日本一に輝いた彼の作品を、審査員はこう評した。
「まずは、『見た目のインパクト』。これが世界に出るうえでは大事な評価ポイントになる」
加えて、「ミキシングのセンス」「スジ彫りなど細かなディテールアップの加工」などが、総合的に高く評価された。
ミキシング(ミキシングビルドともいう)とは、おもに「ほかのガンプラの、関節の接合部を利用して、手や脚などを丸ごと交換し、自分好みのオリジナル機体を作る」こと。
一方スジ彫りとは、「パーツの表面に線を彫ることで、見た目に精密感を出し、グレードアップしたように見せる技法」のことで、近年のガンプラ作りでは浸透している技法だ。
Re-taさんの作品は、どうミキシングされたのか?
「ガンダム本体には、『ガンダムアストレイブルーフレームD』の装備を中心に、バージョン違いのアストレイのパーツを使用。ドラゴンのベースはGガンダムの『風雲再起』、頭はSDガンダムのアストレイシリーズのほか、複数の機体のパーツを使用してます」
第1次ガンプラブームの30年前に、ファーストガンダムのプラモを素組みで作っていた世代には、なんとも隔世の感がある。
「僕にとってガンプラは、自分の好きなものを形にして、表現できるコンテンツのひとつ。ガンプラを通してできた仲間や、妻と出会ったのも、ガンプラという共通の趣味のおかげです」
いっちょガンプラ、作ってみますか!
(週刊FLASH 2019年12月10日号)