ライフ・マネー
50年食べ歩いた男が選ぶ「絶品ナポリタン」こんな変わり種も
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.01.16 11:00 最終更新日:2020.01.18 10:11
【ナポリタン名店145年史】
《黎明期》
・1874:新潟で、日本初のイタリア料理店「イタリア軒」開店
・1897:東京・新橋の「東洋軒(現・三重県津市)」が日本で初めてパスタ料理をメニューにする
・1921:東京・銀座の「煉瓦亭」に「イタリアン」というメニューが記載
・1934:神奈川・横浜の「ホテルニューグランド」のメニューに「Spaghetti Napolitaine」が記載
・1937:雑誌『婦人之友』に、うどんを使った「スパケテナポリタン」が掲載される
《隆盛期》
・1946:横浜で「センターグリル」が開業。当時から、ナポリタンを提供していたといわれる
・1953:スパゲティの専門店「壁の穴」が東京・田村町(西新橋)に開店。のちに、たらこスパなどオリジナルメニューを続々開発
・1967:“元祖ロメスパ”「ハングリータイガー」が虎ノ門に開店
・1970:「すかいらーく1号店」が東京・府中市に開店。ナポリタンもメニューにあった
・1973:行列のロメスパ「リトル小岩井」が東京・大手町にオープン
《冬の時代》
・1978:イタリアンのチェーン店「イタリアントマト」「カプリチョーザ」が創業
・1979:「あるでん亭」が東京・新宿にオープン。茹で上げの本格スパゲティで人気に
・1980:「カフェ ラ・ボエム」が東京・原宿に開店。ロメスパの雄「ジャポネ」がリトル小岩井から独立し、東京・有楽町に開店
・1985:原宿に「パスタ・パスタ(初代料理長は山田宏巳シェフ)」が開店
・1997:落合務シェフが「ラ・ベットラ」を開店
《再び脚光》
・2003ごろ:ロメスパが、ネットで話題になる
・2009:「スパゲッティーのパンチョ1号店(渋谷店)」が開店
・2013:「関谷スパゲティ」が東京・中目黒にオープン
・2013 NHK朝ドラ『あまちゃん』で、主人公アキの母・春子(小泉今日子)が、「ナポリタンはアバズレの食べ物」と発言。視聴者の、思春期の喫茶店での記憶を呼び覚まし、大きな話題を呼ぶ
・2016:ロメスパの名店、東京・早稲田の「キッチンエルム」が閉店
・2018 ロメスパの名店、新橋の「喫茶室POWA(ポワ)」「サンマルコ」が閉店。ブームは続く一方、店主の高齢化や後継者不足にも直面している
【「変わり種ナポリタン」の登場】
日本独自のナポリタンは、ほかの麺料理をのみ込んで、さらなる進化を遂げていた。「廣栄屋」は、うどんを使って立派なご飯のおかずに。「島」はランチョンミートと沖縄そばを使い、つまみや〆メニューに。しっかりとメニューの一角を占めているのだ。
【SHOP DATA/そば処 廣栄屋(東京・蓮沼)】
・メニュー/ナポリタンうどん定食(950円、税込み)
・住所/東京都大田区東矢口1-17-14
・営業時間/11:00~21:00
・休み/不定休
【SHOP DATA/沖縄料理 島(東京・飯田橋)】
・メニュー/チーズナポリタン(850円、税込み)
・住所/東京都千代田区富士見2-4-7
・営業時間/11:30~13:45、17:00~23:00(土曜は17:00~22:00)
・休み/日曜、祝日
取材&写真・下関マグロ/しものせきまぐろ
1958年生まれ ナポリタンをひたすら食べ歩き『ぶらナポ 究極のナポリタンを求めて』(駒草出版)を刊行
(週刊FLASH 2020年1月21日号)