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「腹囲85cm以上がメタボ」に根拠なし…100cmまでは気にするな

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.02.10 16:00 最終更新日:2020.02.10 19:34

「腹囲85cm以上がメタボ」に根拠なし…100cmまでは気にするな

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健康診断の数値に、とらわれる必要はありません」
 東海大学名誉教授の大櫛陽一氏は、そう断言する。

 

 大櫛氏は2004年、全国約70万人の健康診断結果から、男女別・年齢別の “正しい基準範囲” を独自に割り出した。その後も、現在まで追跡調査をおこない、多くのデータから、日本の健康診断の基準が、いかに非常識かを明らかにした。

 

 

 腹囲は男性なら85cm以上でメタボとされるが、この数値には、じつは根拠がない。2005年に、日本内科学会など8学会が合同で発表したものだが、サンプル数が748人と少なかった。また、海外では助骨と骨盤の間で測るところ、日本ではへその位置で測るなどの不備も。

 

「『腹囲85cm以上』は、中年男性なら5割が引っかかります。統計学的にサンプル数が少なすぎたり、データの取り方自体に問題があったり、科学的根拠がない数値です。腹囲は100cmまでは、気にする必要はありません」

 

【腹囲の正しい基準範囲】※現行基準/85cm以上で異常
・40〜44歳/70〜100cm
・45〜49歳/70〜100cm
・50〜54歳/71〜100cm
・55〜59歳/71〜99cm
・60〜64歳/72〜98cm
・65〜69歳/72〜99cm

 


おおぐしよういち
1947年生まれ 大阪府出身 「大櫛医学情報研究所」所長 2004年、日本総合健康健診医学会シンポジウムで、今回紹介した日本初の男女別・年齢別基準範囲を発表

 

※本文中の調査結果は、大櫛氏による
※年齢別の数値は、大櫛陽一著『健康診断「本当の基準値」完全版ハンドブック』(宝島社)より

 

(週刊FLASH 2020年2月4日号)

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