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【食堂のおばちゃんの人生相談】31歳・会社員のお悩み

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.03.16 11:00 最終更新日:2020.03.16 11:00

【食堂のおばちゃんの人生相談】31歳・会社員のお悩み

 

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/こまさん(31)会社員】
 恥ずかしながら、30歳を過ぎて初めて彼女が出来ました。彼女は5歳年上です。先日彼女の家へ行ったら、意外とズボラでビックリ。とくに、一度使った割り箸を洗って、また使っているのに引いてしまいました。これだけで、お別れするのはマズいですか?

 

 

【山口先生のお答え】
 正直に申し上げます。早めに別れた方が良いと思います。何故なら、あなたは彼女に生理的な嫌悪感を感じてしまったので、これ以上付き合っていても上手く行かないと思うからです。

 

 本当は、余計なことを言ったばかりに、あなたがこれから先ずっと彼女が出来なくて孤独に苦しむことになったらどうしようと、私も悩みました。でも、やっぱり心にもないことは言えません。

 

 もし、あなたが心底彼女に惚れていれば、一度使った割箸を洗って使っていても、どん引きすることはなかったでしょう。きっと「なんてエコな女性だろう」と、良い方に解釈したはずなのです。

 

 ほら、昔から言うでしょう。「惚れた欲目」「アバタもエクボ」。それがなかったということは、心底惚れていなかったわけです。だったらさっさと別れましょう。

 

 付き合いが長くなればなるほど別れ難くなります。彼女は36歳。年齢を考えると、あなたが最後のカレシかも知れません。それは彼女にとっても不幸です。一日も早く、解放してあげましょう。


やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中

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