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朝シャンしてすぐ出社はNG…臭〜い「春の汗」消臭するには

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.04.10 11:00 最終更新日:2020.04.10 11:00

朝シャンしてすぐ出社はNG…臭〜い「春の汗」消臭するには

 

「1年でもっとも、においが強く質の悪い汗をかきやすいのが、4月なんです」

 

 そう語るのは、体臭多汗研究所「五味クリニック」の五味常明院長。35年以上にわたって、体臭を診ている専門医だ。

 

 

「汗腺という、汗をかく器官の機能は、汗をかけばかくほど高まります。筋肉と同じなんです。だから夏の汗は、99%以上が水分で “質のいい汗”。

 

 ところが、冬に汗腺の機能が低下した影響で、春にかく汗はミネラル濃度が夏の2倍。50円玉が額にくっつくような、においが強くてネバつく、“質の悪い汗” になりやすいのです」(五味院長、以下同)

 

 準備不足で「春の汗」を迎えると、日中に、においの強い汗をかいてしまうことになる。さらに4月は、人事異動など、人間関係が変化する時期。そういったストレスに起因する「精神性発汗」も、“春の悪臭” に拍車をかける。

 

「真面目な人ほど、ストレスを感じると、わきの下や足の裏に大量に汗をかきます。『自分だけ汗をかいて恥ずかしい』と思い、さらに汗をかく悪循環に陥りやすいのです」

 

 だが逆に、「この時期に発汗を意識しておけば、春以降も、においに悩むことはない」と五味院長は力説する。

 

「今こそ、汗腺を鍛えるタイミング。春の効果的な汗腺トレーニングで季節に関係なく一年中、質のよい汗をかくことができるようになります」

 

 五味院長が、まずおすすめするのが、毎晩の入浴を利用した汗腺トレーニングだ。

 

「42度〜44度のお湯を浴槽に浅く張り、両手の肘から先、両足の膝から先だけを、10分〜15分間、温めましょう。浴槽にバスチェアを置いて座り、前かがみになるとやりやすい。しばらくすると大量の汗が噴き出てきます。

 

 面倒なら、浴槽に腰かけて足だけ浸かる『足湯スタイル』でも、十分に効果があります。これを2〜3週続けるだけで、質のよい汗をかけるようになりますよ」

 

 風呂は就寝1時間前にすませ、すぐに服を着ないで、自然に汗が蒸発するまで乾かすのがいいという。

 

 疲れがたまるほど、汗はにおう。高温での手足浴が、質のよい汗には効果的だ。手足には、ふだんあまり機能していない「休眠汗腺」が多い。手足浴で、これを目覚めさせることができるのだ。

 

「朝シャワーを浴びて、すぐに出勤するのはNG。体温が上がってすぐ活動すると、汗に乳酸が含まれ、においのもととなってしまうのです」

 

制汗剤は局所集中で

 

 精神性発汗が気になる人は、制汗剤も効果的に使うといい。

 

「においが気になる、わきや足裏など、局所的に使いましょう。出勤前に使うと、精神的な安定剤にもなります。直塗りのクリームタイプが効果的です。

 

 ただ、制汗スプレーなどを体全体に吹きかけるのはNG。汗腺の穴をふさいでしまって、体温調節ができなくなりますから。どうしても、においが気になる人は、単純に衣服用の消臭剤を使うのも有効です」

 

 制汗作用が高いのは、直塗りのクリームタイプ。スプレーとの併用も効果的だ。スポーツ後は、汚れも拭き取るシートタイプがいい。部分的に使うのが鉄則で、使いすぎはNGだ。

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