ライフ・マネー
【食堂のおばちゃんの人生相談】41歳・会社員のお悩み
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.04.13 11:00 最終更新日:2020.04.13 11:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/余計なお節介さん(41)会社員】
偶然、学生時代の彼女と10数年ぶりに再会した。彼女は最近、再婚したそうだが、その相手がじつは僕の知人で、女性に暴力を振るうは金をせびるは……という、典型的な “だめんず”。
「彼女の幸せが壊れるのではないか」と心配だ。ヨリを戻したいわけではないのだが……。
【関連記事:【食堂のおばちゃんの人生相談】50歳・自営業のお悩み】
【山口先生のお答え】
いるんですよねえ、世の中には “だめんず” 好きな女が。DVと借金で苦しめられて、やっと別れたと思ったら前と同じ “ろくでなし” に引っかかって、また元の木阿弥。懲りないんですかねえ。
まあ、人の好みは様々で、力士好きな “相撲ギャル” とか “老け専” “ロリコン”、その他 “ヘンな好み” を持つ人は沢山います。
おっと、彼女は単にだまされているだけかも知れないし、それなら “だめんず” 好きとは限りませんね。元カレのあなたは心優しい方で、別れても彼女の幸せを願っておいでなのですから。
正直、今現在彼女は男に夢中になっているので、何を言っても “馬の耳に念仏” だと思います。聞く耳を持たないでしょう。ただ、愛は4年で冷めます。DVと借金で苦しめられたなら、もっと早く冷める可能性もあります。
愛が冷めてもパートナーシップが続くのは信頼関係あればこそで、“だめんず” はそもそも信用できない奴なので、彼女も愛想が尽きるでしょう。
あなたが彼女に何らかの援助が出来るとしたら、その時です。弁護士やDV被害者の保護団体を紹介するとか、警察に付き添ってあげるとか、友人としてのサポートは色々あると思います。それを想定して “警告” してあげるのも親切かも知れませんね。
「君は信じないだろうけど、実は彼はこれこれの人なので、もし被害に遭ったら連絡してほしい。決して悪いようにはしないから」
その警告が現実にならないように、二人で祈りましょう。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中