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味と栄養価を徹底比較…話題の“昆虫食”を食べてみた
ライフFLASH編集部
記事投稿日:2013.06.07 07:00 最終更新日:2016.03.03 23:26
先日13日、国連食糧農業機関が昆虫食を推奨する報告書を発表した。地球上には食べられる昆虫が1,900種以上存在しており、世界中100カ国、総人口のやく3割が、昆虫を常食しているという。
「昆虫はタンパク質、繊維、脂肪、必須ミネラルが多く含まれている栄養食品で、ダイエットにも向いています。今後予想される食糧危機を生き抜くためにも、ぜひ昆虫食を広めたい」
そう話すのは、昆虫食専門家の内山昭一さんだ。そこで今回、味はもちろん、栄養価も含めて徹底的に調べてみることにした。
試食したのは、クワガタやススメバチなど15種類の昆虫と、陸貝に分類されるカタツムリの全16種類。調理方法は、素材の味がわかるよう、茹でたり揚げたりとなるべくシンプルにし、味は虫食い芸人の佐々木孫悟空さんと、虫食いライターの朝井麻由美さんに評価してもらった。上位にランクインした昆虫は次の通り。
【1位・トノサマバッタ】総合点18・エネルギー量179Kcal/100g(以下同)
【2位・マダガスカルゴキブリ】総合点17・エネルギー量196Kcal
【3位・タイワンタガメ】総合点16・エネルギー量165Kcal
【3位・アルゼンチンモリゴキブリ】総合点16/エネルギー量175Kcal
【5位・タイワンツチイナゴ】総合点16・エネルギー量443Kcal
【15位・カイコ蛹】総合点11/エネルギー量100Kcal
【番外編・カタツムリ】総合点18/エネルギー量82Kcal
予想に反して高評価だったのは、マダガスカルゴキブリだった。これまでゴキブリだけは食べるのを避けてきた朝井さんだが、「んん……!?これは意外といけるかも。ふわふわした食感で肉厚ですね。まるでムースみたい」とコメント。
孫悟空さんによれば、マダガスカルゴキブリは誰でもおいしいと言うらしい。ちなみに、卵があると味はもっとゴージャスになるとか。
ちなみに、同席して試食した本誌記者は、口から虫臭さが3日ほど抜けず、しばらく口内炎で悩まされた。もちろん、もう2度と食べたくない。やっぱり昆虫を常食するのは、なかなか難しそうだ……。
(週刊FLASH 2013年6月18日号)