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フジテレビ・藤本万梨乃アナ “東大医学部卒”が『さんまのお笑い向上委員会』で学んだこと「常に頭はフル回転」
芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2023.01.28 06:00 最終更新日:2023.01.28 09:48
「東京大学を目指したのは、何ひとつ自信を持てることがない自分を乗り越えるためでした」
才色兼備という言葉が似合いすぎる藤本万梨乃アナ(27)の口から飛び出したのは、10代のころの意外なコンプレックスだった。
「福岡の小中高一貫の女子校に通っていたのですが、同級生には自信を持って表現をしている人、どんどん前に出ていける人たちがいて、カッコいいなと憧れていました。私にも何かないか……と考えて、ちょっとだけ自信が持てそうなのが勉強だったんです」
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引っ込み思案の自分を変えたい……。猛勉強の末、彼女は東京大学医学部に合格する。
「長いときは、1日17時間勉強しました。結果的に、東大に入れたということよりも、そこまで頑張れたことのほうが自信に繋がったように思いますね。自分は努力をすることができる人間なんだと」
卒業後はフジテレビのアナウンサーになり、報道からバラエティ番組まで、幅広いジャンルで活躍する彼女が大切にしているのは取材ノート。
黒い革の表紙を開くと、膨大な情報が美しく整理されていて、まさしく “東大生のノート” だ。
「以前から取材ノートは作っていたのですが、『めざましテレビ』で北京五輪の取材キャスターを担当することになったとき、このノートを買いました。このデザインを選んだ理由ですか? 仕事ができそうに見えるからです(笑)」
九州出身の藤本アナにとって、ウインタースポーツは馴染みが薄く、スキーもスノボもやったことがない。そこで彼女は、競技についてとことん勉強したという。
「学生時代から、頭の中を整理しながらノートにまとめるのが好きだったので、新聞の切り抜きを貼ったり、選手の情報を手書きでまとめたりするのは楽しい作業。書く部分が罫線じゃなくて方眼になっているので、自分なりの使い方ができるところも気に入っています」
以来、肌身離さず手元にあるノートは、自信を持ってカメラの前に立つために必要不可欠な存在だという。
現在は『めざましテレビ』と『さんまのお笑い向上委員会』のアシスタントがメインの仕事。
「チームで番組を作る『めざまし』と、(明石家)さんまさんという大御所のライブ感の中にいられる『向上委員会』。私は本当に恵まれていると思いますね」
初のバラエティが “お笑い怪獣” のアシスタントというのは過酷だが、この番組で学ぶことは多いという。
「私はセットのいちばん後ろが定位置なのですが、あの場所にいると、まるでスタジオ内に大きな波が動いているように見えるんです」
『向上委員会』は、さんまの仕切りのもと、お笑い芸人たちのアドリブ合戦が見どころのひとつ。その丁々発止のやり取りが、藤本アナにはビジュアル化されて感じられるのだという。
「心がけているのは、さんまさんが向いている……物理的にではなくて、意識が向いている方向に、自分も向いていようということです。画面では、ちょうどさんまさんの後ろに私が映っていることが多いので、私が作り物の笑顔でそこにいるのは違和感があると思うんです。ですから収録の間は、常に頭の中がフル回転。あまりしゃべっていなくても、終わった後は大仕事をやり遂げた感じがします(笑)」
『めざましテレビ』では、情報キャスターとして日本中に元気を届ける。
「起きるのは午前2時半くらいですね。最近、スッと起きられなくて目覚ましのスヌーズ回数が増えてます(笑)。でもどんなに寝不足でも、スタジオに入って三宅(正治)さん、軽部(真一)さん、(井上)清華さん、生田(竜聖)さんの顔を見ると、自然とスイッチが入ります」
入社5年め。どんなアナウンサーになっていきたい?
「さまざまな現場で学ばせてもらったことを生かして、『藤本アナがこういうことを言った』ということが、説得力を増す存在になりたいですね。原稿をきちんと読むことはもちろん大切なのですが、藤本万梨乃が発信することで、何かプラスされるようなアナウンサーを目指したいです」
プライベートでは?
「ずっと苦手だったパクチーを少しだけ食べられるようになったんです。今年はパクチー入りのお料理を食べに行きたいです!」
ふじもとまりの
1995年10月30日生まれ 福岡県出身 東京大学医学部健康総合学科を卒業後、2019年にフジテレビ入社。現在は『めざましテレビ』(情報キャスター)、『めざまし8』(ナレーション)、『さんまのお笑い向上委員会』を担当
写真・中村 功
取材&文・工藤菊香