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未来を守るのは「AIロボット」警備業界で進む “働き方革命”/女子アナ日下千帆の「私にだけ聞かせて」

芸能・女子アナ 投稿日:2023.04.09 16:00FLASH編集部

未来を守るのは「AIロボット」警備業界で進む “働き方革命”/女子アナ日下千帆の「私にだけ聞かせて」

日下アナ(左)と北村社長

 

 食料品や生活必需品の値上げなど、家計に厳しい状況が続いています。経済が悪くなると物騒な事件も増えますから、これまで以上にセキュリティー意識を高め、安全について考える必要がありそうです。

 

 今回は、日夜、街の安心・安全のために働く「東京警備保障」の北村喜伯社長に、未来を守る警備ロボットについてお伺いしました。

 

 茨城県出身。学生時代、バンド活動を満喫した北村さんは、1983年、アルバイト先の東京警備保障に入社。営業に配属されますが、当時は成田空港の開港で警備員が不足していたこともあり、北村さんも現場で働くことが多かったそうです。

 

 

 テーマパークや大手スーパー、百貨店と、さまざまな現場を守ってこられました。2015年、社長に就任し、今年8年めを迎えます。

 

――昭和の時代と比べて、警備業界はどのように変化しましたか?

 

「私が入社した1980年代は、『水と安全はタダ』という時代でした。あの頃の警備は、男性だけの職場でしたね。ところが、時代とともに警備の機械化が進み、防犯カメラの数が激増しました。

 

 それにともない、コンピューター管理の仕事が増え、最近は女性の進出が目立つようになりました。いまの課題は、女性向け設備の拡充ですね。トイレや仮眠室など、古いビルでは男性用しかないところも多いですから」

 

――この先、警備業界はどのように変わっていくのでしょうか?

 

「高齢化や働き方の変化、労働人口の減少など、これまでの採用イメージを変えなければならない要素がたくさんあります。

 

 これまで警備の仕事は、定年を迎えた方がセカンドキャリアとして選ぶケースが多かったのですが、再雇用制度が当たり前になったいま、65歳や70歳まで同じ会社で働く人が増えました。正直、その年から24時間勤務や夜勤など体力的に負担のある警備の仕事を選ぶのは難しくなります。

 

 労働人口も減っていますから、人に変わってAIが搭載されたロボットが警備現場で働くことになるでしょう。

 

 当社でも、警備の未来を想定し、今年のセキュリティーショーにロボット犬を展示しました。将来的には、不審者を追いかけて、映像データを送信することなどを想定しています。

 

 警備ロボットを使うメリットは、現場に待機するスタッフの数を減らせることです。人間より的確に不審者を追跡できるでしょうし、殴られてケガをすることもありません。

 

 問題は、さらに技術者が必要なこと、また大量生産の前段階なので、価格が数百万から数千万円と高価なことです。それに、不審者に対抗するための具体的な動きがまだ備わっていません。安定した稼働にはサイバーセキュリティへの対応や、大量の画像データを送るインフラが必要になります」

 

――インフラの整備には、政府の協力も必要ですね。

 

「はい。規制緩和など政府の協力なしにはできないこともあります。なかなか実用化が進まないのは、国交省と総務省と、異なる省庁にまたがる問題で、組織の縦割りが解決を難しくしている事情もあります。遅くとも10年後には実現させたいですね」

 

――ロボット化が進むと、働き方の面でもメリットがありそうですね。

 

「はい。遠隔操作になれば、モニターを見ながら操作する作業が中心となりますので、これまで警備員の仕事を選ぶことができなかった年配の方や障害を持つ方にも働いていただけます。

 

 また、エンジニアなど専門性の高い人材も必要になるので、男女問わず、さまざまな方が活躍できる職場になっていくでしょう。

 

 最近、当社でも女性社員の数が増えてきました。彼女たちは、積極的に新しいアイデアを提案してくれます。うちは若い人の意見もどんどん受け入れますので、やる気のある人にはぜひ来てほしいですね」

 

 最近は水も安全もタダではなくなりましたが、警備業界で進む “働き方革命” により、AIロボに守ってもらえる時代が、すぐそこまで来ています。

 

■自分の身を守るための3カ条

(1)“危ない”という動物的な勘を働かせよう
(2)周囲に関心を持とう。特にスマホを見すぎて、目と耳がふさがっているのは危険
(3)自宅の周囲は片づけ、小さな変化にも敏感になろう。窃盗犯がドアなどに暗号的な印を残していることもある

日下千帆

1968年、東京都生まれ。1991年、テレビ朝日に入社。アナウンサーとして『ANNニュース』『OH!エルくらぶ』『邦子がタッチ』など報道からバラエティまで全ジャンルの番組を担当。1997年退社し、フリーアナウンサーのほか、企業・大学の研修講師として活躍。東京タクシーセンターで外国人旅客英語接遇研修を担当するほか、supercareer.jpで個人向け講座も

( SmartFLASH )

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