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渋谷ハロウィン禁止で今年は家で「トリック・オア・トリート!」…おすすめは本場アイルランドの銘菓「バーンブラック」/女子アナ横井弘海の「エンタメ時間」
芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2023.10.25 11:00 最終更新日:2023.10.25 11:00
まもなく10月31日。ハロウィンがやってきます。先日、東京・渋谷区の区長さんが「渋谷はハロウィンイベントの会場ではありません」と、ハロウィン目的での来訪を控えるよう呼びかけたことが話題となりました。
日本でもすっかり年中行事となったハロウィン。仮装も楽しいですが、もっと身近なのは「トリック・オア・トリート!(Trick or Treat!)」。「お菓子をくれないと、いたずらしちゃうよ!」というわけで、私は季節限定のお菓子を探し歩いて楽しんでいます。
ハロウィンのかわいいお菓子は、さまざま紹介されていますが、まずは個人的なおすすめをいくつかあげておきましょう。
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(1)おばけのフロランタン 3匹入り 1274円
(鹿児島市名山町 SWEET LABEL[FUKU+RE])
昨年から発売。その愛らしい姿に一目惚れしました。フロランタンは、もともとフランス菓子で、サブレ生地にサクサクのアーモンドスライスをのせてキャラメルでコーティングしたものです。
FUKU+REは鹿児島の郷土菓子「ふくれ菓子」を現代のスタイルに発展させて販売するなど、地元素材や伝統を今に生かすお菓子屋さん。この「おばけ」の外側は、もち米、卵白、砂糖で作られた純白のもなかです。もなかはアーモンドとはまた異なるサクサク感。とにかくかわいくて、美味しい。
季節限定商品で人気も高いため、すでに売り切れているかもしれません。「商品がないと申し訳ないので」と、お店の方は紹介をためらわれましたが、ぜひお見知りおきを。
(2)グミッツェル プチハロウィン 900円(Mofuwa BOX 6個セット 600円)
(JR東京駅構内B1F グランスタ東京 ヒトツブカンロ)
SNSで人気沸騰しているグミッツェルもなかなか入手困難。「朝8時に整理券を配りますから、明日お越しください」という店員さんのアドバイスに従い、無事にゲット。
プレッツェルの形をしたグミの食感は初めて! パリッ、カリッ、クニュッというのが噛んだ感じです。ハロウィンバージョンはグレープ、オレンジ、ブルーベリーの3色アソート5袋入のシックな色あい。それぞれジューシーで美味です。
ヒトツブカンロではMofuwaという雲の形をしたマシュマロ菓子も整理券がないと買えません。一口かじると硬めで、なかはしっとり。雲の表情はどことなくオバケにも見えて、ハロウィンにぴったりです。
(3)カフェモカパンダ ハロウィン 570円
オリジナル ハロウィン クッキー 270円
(上野マルイ やなか珈琲)
コーヒータイムをハロウィン気分で楽しむなら、焙煎したての新鮮なコーヒーを都内各地で販売するやなか珈琲で。上野マルイで出されるカフェモカのホイップクリームの上にココアパウダーで描かれたハロウィンパンダが愛おしい。コーヒーが冷めるまで眺めていたくなります。手作りのクッキーもどれも優しい味。美術館めぐりの後に、マルイのイートインコーナーでひと休みはいかがですか。
(4)米粉とカボチャのスコーン 302円
(JR東京駅グランスタ BURDIGALA TOKYO)
パン屋さんのハロウィンも見過ごせません。東京駅構内にもあるBURDIGALAでは、栗やカボチャ、イチジク、ナッツなどがふんだんに使われたパンが勢揃い。なかでもカボチャのスコーンは鮮やかな黄色で、割ってみるとカボチャのタネが入っています。口当たりがサッパリした米粉。クロテッドクリームやジャムなしでいけます。
さて、お菓子めぐりをするうち、ハロウィンの起源がアイルランドだったことを思いだしました。古代ケルト人が収穫と冬の始まりを祝い、悪霊を祓うお祭りで、1000年もの長きにわたり続いているのです。
そんな発祥の地では何を食べているのか知りたくて、駐日アイルランド大使館に電話をしました。すると、「アイルランドのハロウィンは家族で集まって、バーンブラックと紅茶で祝います」と広報・文化担当のアッシュリーン・ブレーデンさんが流暢な日本語で教えてくれました。
「なかにブドウなどを練り込んであるお菓子で、指輪をひとつ入れて焼きます。切り分けて、指輪が入ったピースをもらった子供は、いちばん早く結婚するという言い伝えがあり、盛り上がります。紅茶と言えば、アイルランドではミルクティですね」
謎の「バーンブラック」。バーンとはパン種を発酵させるためのお酒の名前。ブラックは「小さな斑点のある」という意味で、ドライフルーツなどが斑点のように見えることから、こう呼ばれているそう。
ハロウィンの起源となったサウェン祭には占いや予言がおこなわれることから、ケーキのなかに小さなリングやコインを忍ばせて、運勢を占う伝統があるそうです。
せっかくなので「バーンブラック」を食べてみたい! でも、ネットにレシピは載っていても、実物がよくわかりません。それで、たどり着いたのがこちらでした。
(5)バーンブラック
(島根県松江市御手船場町「巨人のシチューハウス」)
アイルランド料理レストランの「巨人のシチューハウス」。体が大柄なことから店の名前をつけたというオーナーシェフのアラン・フィッシャーさんは気さくで、「日本一美味しいバーンブラックを送ります」と、すぐに宅急便で届けてくれました。
焼き上がりのバーンブラックをカットした瞬間、フワッと上がる湯気が食欲を増します。紅茶とアイリッシュウィスキーに漬かったレーズンなどにシナモンほか各種スパイスがきいています。
フルーツがたくさん入ったパンに近い、素朴なお母さんの味。ひと口ごとに、ナッツやフルーツの異なる食感が味わえます。端のカリッとしたところもまた美味。そして、オーブンのなかで1時間くらい置いてから食べると、さらに味が引き立ちました。
アランさんはNHKの番組『みんなのきょうの料理』で、このバーンブラックを紹介したことがあるそう。指輪が中から出てくるなんて、なんと盛り上がるスイーツでしょう! ちなみに、アランさんのバーンブラックの指輪は、妻の愛さんのデザインだそうです。
私が調べた限りでは、日本でバーンブラックを作っている店はアランさんのところしかありませんでした。そこで、簡単に基本的なレシピをご紹介しておきます。
【材料】(直径17cm、1台分)
ドライフルーツ 325g
濃いめの紅茶:250ml
ウイスキー:50ml(大さじ1)
<生地>
小麦粉:275g
三温糖など:125g
シナモン、クローブ、ナツメグ、ジンジャー、オールスパイスパウダー:各少々
ベーキングパウダー:大匙2
卵:1個
バター:適量
【作り方】
(1)ドライフルーツを紅茶とウイスキーに一晩漬ける
(2)生地と1をさっくり混ぜ合わせる
(3)アルミ箔で包んだ指輪を生地の中に入れこむ
(4)表面に卵をぬり、160℃のオーブンで90分焼く。中央が盛り上がり、竹串を刺して何もついてこなければ焼き上がり
(5)冷ましてから食べやすいサイズに切り分け、バターをつけていただく
独自の進化を遂げる日本のハロウィン。来年あたり、アランさんに続いて、本場のバーンブラックが出てくるかなぁと思っていたら、アイルランド大使館から突然、連絡が入りました。
「バーンブラック、Dean and Deluca の一部店舗で10月31日まで販売されているらしいです!」
思わず「おー!」と歓声をあげてしまいました。今年のハロウィンはお家バーンブラックで決まりですね。
( SmartFLASH )