フリーアナウンサーの久保純子が11月4日放送の『おぎやはぎの愛車遍歴』(BS日テレ)に出演。久保がNHKアナウンサー時代に司会を担当した、紅白歌合戦での苦労話を明かしていた。
当時アナウンサーとして人気絶頂だった久保は、1998年に26歳の若さで、『紅白歌合戦』の紅組司会に抜擢。久保の司会は2000年までの3年間続いた。
久保によれば、意外にもスタート時はプレッシャーがなかったという。
「紅白がどれくらいのものか、正直1年目はわからなくって『こうしろ』『ああしろ』と言われるがままにやっていた。あんまり緊張はしなくて最初は楽しかったんです」
両親がアナウンサーで、子供時代にイギリスとアメリカで生活経験がある久保は、肝が据わっていたのだろう。しかしそれも1年目まで。
「2年目3年目になってくると、段々と4000人のスタッフと演者さんのことを思い始め、もう怖くなってしまって。直前に熱を出したり、点滴を打ちながら2年目はやりました」
さらに話は「紅白歌合戦」の舞台裏へ。
久保によれば「紅白の台本は電話帳2冊分くらい」。当時は20年以上前で、司会がアナウンサー中心に行われていたため、カンペというシステムがなかったのだという。このため台本を丸暗記しなければならなかったが、例外はあったようで。
「歌手の方の名前と曲名は飛んでしまうと失礼にあたってしまうので、自分でカンペを作るんですよ。透明のガムテープに油性で名前と曲名を書いて。それを自分のマイクに貼って、安心材料として」
歌の間に、自作カンペの交換や着替えをするため、出演者が歌う姿をろくに見ることができなかったという。
ちなみに久保は2015年6月21日に放送された『林先生が驚く初耳学!』(TBS系)にて、「職員に対する紅白の特別手当は、1000円」と驚くべきNHK職員のギャラ事情を暴露している。久保によれば職員すべて一律同額だという。
話を聞けば聞くほど苦労しかない紅白歌合戦の司会であるが、仕事の手当が1000円とは、あまりにも悲しすぎる。