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小沢一郎は「ふつう」…47都道府県「政界のドン通信簿」7割が平均点どまり

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2021.06.14 06:00 最終更新日:2021.06.14 06:00

小沢一郎は「ふつう」…47都道府県「政界のドン通信簿」7割が平均点どまり

自由党、民主党の代表を務めた小沢一郎

 

 衆議院の解散・総選挙は任期が満了する10月までに必ずおこなわれる。 “選良” たちは、今度こそ有権者の期待に応えてくれるのか。「当選回数の多い議員の働きぶりを見れば、日本の政治のレベルがわかります」と語るのは、政治アナリストの伊藤惇夫氏だ。

 

「当選回数が多いということは、その議員が地域に根を張っている証拠。そして選挙に強いのは、政治家として出世コースであることは間違いありません」(伊藤氏・以下同)

 

 

 本誌は47都道府県の最多当選回数を誇る長老議員、いわば地元の「政界のドン」を調査。伊藤氏の協力のもと、彼らの “通信簿” を作成した。その結果、7割が平均点どまりという、日本の政治の “劣化” が明らかになった。

 

「当選回数の多い議員たちのリストを見て感じたのは、『選挙に強い』と地元で評価されているからといって、政治の表舞台である東京でも評価されるのか、というとそれは別物ということです。

 

 たとえば、逢沢一郎氏(岡山1区・自民党)は当選回数10回以上ですが、いまだ入閣していません。これは自民党内の評価がけっして高くないのが理由です」

 

 また伊藤氏は、当選回数の多い議員には、不祥事もまた多いという事実を指摘する。

 

「当選回数が多い議員の大半は、なんらかのスキャンダルを起こしていることがわかります。 “無傷” の議員は、数えるほどしかいません。これも、日本政治の劣化を示しているような気がします」

 

 つい最近も、6回連続当選し経済産業大臣を務めた菅原一秀氏が、選挙区民への買収が原因で自民党を離党、議員辞職した。実刑が確定すれば原則5年間は公民権が停止され立候補できなくなるが、氏は「捲土重来を期したい」と、返り咲きを狙っている。

 

「問題であり不思議なのは、不祥事を起こしても当選を続ける議員が多いことです」

 

 有権者の劣化だけは、避けなければ!

 

●荒井 聰/北海道/当選8回/<がんばりましょう>
(75・北海道3区・立憲民主党)

 

 菅直人内閣で国家戦略担当大臣を務めたが、事務所の不適切な支出が原因で3カ月で辞任。
「当時から存在感がなかった。年齢的にも期待できず、なぜいまだに生き残っているのか疑問です」(伊藤惇夫氏)

 

●大島理森/青森県/当選12回/<よくできました>
(74・青森2区・自由民主党)

 

 衆議院議長や自民党副総裁を歴任。2002年、政策秘書が数千万円の “口利き料” を得ていた疑惑が浮上し翌年、農水大臣を辞任した。
「脇役タイプですが、親分肌のところもある。衆議院議長としては及第点だった」(政治部記者)

 

●小沢一郎/岩手県/当選17回/<ふつうです>
(79・岩手3区・立憲民主党)

 

 自由党、民主党の代表を務めた大ベテラン。「西松建設事件」「陸山会事件」では2011年に強制起訴を受けた。
「自民党政権を倒した功績は非常に大きいが、その後、自ら作った政権を壊してきた。20年以上にわたって政界を引っかき回してきた “異能の政治家” だと思います」(伊藤氏)

 

●御法川信英/秋田県/当選5回/<ふつうです>
(57・秋田3区・自由民主党)

 

 自民党国会対策副委員長、財務副大臣などの経歴がある。2004年、国民年金未納が発覚したことも。
「二世議員ですが、存在感が薄いというか未知数なところがある」(政治部記者)

 

●安住 淳/宮城県/当選8回/<ふつうです>
(59・宮城5区・立憲民主党)

 

 野田佳彦内閣では財務大臣を務めた。今年3月、官僚の長時間労働問題に対し「国会議員の質問通告が遅いからというのは陳腐な話」と発言、ネットで炎上した。

「党内で頑張ってはいるが、何かと摩擦を起こすタイプ」(政治部記者)

 

●遠藤利明/山形県/当選8回/<よくできました>
(71・山形1区・自由民主党)

 

 スポーツ振興の旗振り役として、東京五輪・パラリンピック組織委副会長を務める。「森喜朗前会長と小池百合子都知事との間で調整力を発揮した。スタッフが有能で地元での人気は抜群」(伊藤氏)

 

●玄葉光一郎/福島県/当選9回/<ふつうです>
(57・福島3区・立憲民主党)

 

 26歳で福島県議に初当選し、その2年後には国政に進出。
「本来であれば、野党のスターになってもおかしくない存在ですが、意外に伸び悩んでいる気が。人のよさが優柔不断な印象を生んでいるのでは」(伊藤氏)

 

●中村喜四郎/茨城県/当選14回/<よくできました>
(72・茨城7区・立憲民主党)

 

 自民党時代の1994年、ゼネコン汚職事件に絡み逮捕。実刑判決を受け議員失職となったが返り咲いた。
「選挙に負けたことがない。立憲民主党に入ったことで党の体質改革が期待されたが、苦戦中か」(伊藤氏)

 

●船田 元/栃木県/当選12回/<ふつうです>
(67・栃木1区・自由民主党)

 

 1996年、参議院議員だった畑恵氏との不倫が大々的にスクープされる「政界失楽園」騒動を起こした。
「憲法改正について独自の考え方を持っており、安倍前総理に逆らう信念もある」(政治部記者)

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