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小林よしのりが断罪! 櫻井よしこら「自称保守」と統一教会の“ズブズブ過去”「LGBT&夫婦別姓問題もただのプロパガンダ」

社会・政治 投稿日:2022.09.14 06:00FLASH編集部

小林よしのりが断罪! 櫻井よしこら「自称保守」と統一教会の“ズブズブ過去”「LGBT&夫婦別姓問題もただのプロパガンダ」

小林よしのり氏

 

「いま左翼に『なんで保守が反日思想を認めるんだ』『不思議だね』と言われてしまう始末です。それを言われてしまってはおしまいですよ」

 

 漫画家小林よしのり氏(69)はこう嘆くしかなかった。

 

 7月8日の安倍晋三元首相(享年67)の銃撃事件で逮捕された山上徹也容疑者(41)が、「安倍元首相と繋がりがあると思った」と語って以降、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の政治権力との“接近”がクローズアップされてきた。

 

 

 しかし、櫻井よしこ氏(76)や小川榮太郎氏(55)といった安倍元首相に近い言論人たちから、続々と聞こえてきたのは“統一教会擁護”の主張だ。小林氏はそれを一刀両断する。

 

「“自称保守”は、今回の問題で『信教の自由』『暗殺事件からの論点ずらし』と言っていますが、大前提なのが『統一教会は反日カルトだ』ということですよ。カルト集団が生き延びる術として、権力に擦り寄っていく手法を取ってきたわけです。それをまんまと権力の中枢にまで反日カルトを入り込ませてしまったことに、日本の保守陣営は恥と感じないのか、ということがいちばんの問題です」

 

 9月8日には茂木敏充自民党幹事長(66)が、同党所属の179人もの国会議員が統一教会と関係があったとする調査結果を公表したことが、この問題の根深さを物語っている。

 

「統一教会と関係があるのは、政権与党の国会議員だけではありません。彼らや安倍元首相の主張に強く賛同してきた言論人も同様です」

 

 こう語るのは、小林氏が主宰する言論シンポジウム「ゴー宣道場」で師範を務める作家の泉美木蘭氏(45)だ。

 

 銃撃事件以降、統一教会系日刊紙「世界日報」の関連団体「世日クラブ」での講演会に着目し、調査。それをもとに小林氏と泉美氏が執筆するメールマガジンで、統一教会の“広告塔言論人”を名指しして批判すると、実業家のひろゆき(西村博之)氏(45)が取り上げるなど、ネット上では大きな話題を呼んだ。

 

 今回、小林氏、泉美氏の監修で掲載するのが、安倍元首相と公私において親しかった言論人たちの「世日クラブ」での講演回数のリストだ。

 

「かつては『世日クラブ』も家庭・教育関連、朝鮮半島やアジア情勢のテーマでの講演が多かった印象です。しかし、2000年代に入って安倍元首相が政権に関わると、だんだんと安倍政権が推し進めた憲法改正などのテーマが増えていき、元首相と関わりが深い論客が、頻繁に登壇しています。

 

 それだけでなく、統一教会の主張と自民党の政策で言えば、憲法改正での『緊急事態条項の新設』と『自衛隊明記』が合致しています。さらに統一教会は、憲法での『家族保護の文言追加』を掲げているのですが、2012年に自民党が発表した改憲草案にも『家族は、社会の自然かつ基礎的な単位として、尊重される。家族は、互いに助け合わなければならない』と非常に似た条文が記されています。政権と関わるにつれて、統一教会は自分たちの主張を政策に反映させることができたのではないでしょうか」(泉美氏)

 

 小林氏といえば、オウム真理教を徹底批判し、教団から命を狙われたことでも有名だが、統一教会も自身とは切り離すことのできない「カルト」のひとつだ。「SPA!」(8月16日・23日合併号)の「ゴーマニズム宣言」では、1993年に発表した「集金奴隷」が再録されたが、そこで描かれたとおり、自身の親族も統一教会に入信してしまい、“奪還失敗”した過去がある。

 

「統一教会の『日本は悪い国だから献金しなければいけない』という教えは、信者に自虐史観がなければ受け入れられません。それを擁護するのは、保守がずっと言ってきた『戦後レジームからの脱却』『戦後教育批判』と矛盾しています。橋下徹氏や三浦瑠麗氏は統一教会の信者獲得について、『宗教のひとつだ』『自己責任だ』と考えている節がありますが、純粋で信仰を求める人は、あっという間に騙されてしまいます。反日思想に洗脳され、カネ集めの命令だけを聞く奴隷になる。保守なら、日本人がその餌食になったことに対して、悔しいと思わないのか」(小林氏)

( 週刊FLASH 2022年9月27日・10月4日合併号 )

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