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バーナンキ氏のノーベル経済学賞受賞に賛否あふれる…「来年は日銀・黒田総裁!」との声も

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.10.12 06:00 最終更新日:2022.10.12 06:00

バーナンキ氏のノーベル経済学賞受賞に賛否あふれる…「来年は日銀・黒田総裁!」との声も

バーナンキ氏(右上)と黒田総裁(写真:ロイター/アフロ)

 

 10月10日、スウェーデン王立アカデミーは、2022年のノーベル経済学賞をベン・バーナンキ氏ら3人に授与することを発表した。

 

「バーナンキ氏はアメリカの経済学者で、現在68歳。米プリンストン大学教授などを経て、2006年から2018年までアメリカの中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)の議長を務めました。

 

 

 バーナンキ氏は1930年代の恐慌を分析し、銀行の破綻を防ぐことで、恐慌の拡大を防ぐことができると考えました。自身がFRB議長の職にあった2008年に起きたリーマン・ショックでは、金融機関に大規模に公的資金を投入し、自らの理論を実践してみせました。

 

 FRB議長を退任した2016年には、ブログで、自身が提唱してきた『ヘリコプターマネー(ヘリからお金をばらまくように、中央銀行が大量のお金を市中に供給する政策)』と、日銀の金融緩和政策との類似点を指摘しています」(経済記者)

 

 今回のノーベル経済学賞受賞に対し、賛否両論の声が寄せられている。特にSNSでは、日銀の黒田東彦総裁と対比させる声が多い。

 

《バーナンキさんがノーベル経済賞を受賞 という事は、アベノミクス、黒田総裁の金融異次元緩和の正しさが証明されたな》

 

 といった賛成派もいれば、

 

《アベノミクス、黒田バズーカ(異次元の金融緩和)は、バーナンキが米国で行った金融政策のコピー。問題先送りの金融政策。いま世界がリーマン・ショック後の量的緩和の副作用に悩まされている時に、ノーベル賞受賞の意味が正直分からない》

 

 と批判的な声もある。

 

 そうしたなか、アメリカの経済政策は成功したが、日本の経済政策は失敗したとして、黒田総裁への批判や揶揄も――。

 

《ノーベル経済学賞は,元FRBのバーナンキ氏に対して日本は黒田氏
日本経済を破壊しつづけている 情けない》

 

《何、バーナンキ議長ノーベル賞? ほな黒田総裁はイグノーベル賞やな》

 

《バーナンキがノーベル経済学賞をもらえるなら黒田さんはノーベル経済学大賞をもらえる》

 

「黒田総裁といえば、2022年6月に『家計が値上げを受け入れている』『スーパーに行ってものを買ったこともありますけれど、基本的には家内がやっております』などと話し、批判を受けました。生涯年収が11億円を超えていると報じられたで、庶民の声が届かないのではないかと指摘されたこともあります。 

 

 すでにアメリカは金融緩和を抑える方向にかじを切っていますが、黒田総裁は、いまの政策を変えるつもりはないようです。日本の景気回復が見えないなか、国民の不満も高まっており、さらなる批判を浴びるのも致し方ないところでしょう」(同)

 

 退任まで残り半年。バーナンキ氏の受賞が追い風となって、黒田総裁も最後にひと花咲かすことができるか。

( SmartFLASH )

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