社会・政治
「死刑はんこ」連発の葉梨康弘法相、過去には「冤罪はないと思います」発言…透けて見える “元キャリア警察官” の驕り
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.11.11 15:40 最終更新日:2022.11.11 15:53
11月11日、岸田文雄総理(65)は、葉梨康弘法務大臣(63)を更迭する意向を固めた。旧統一教会との関係を指摘され、辞任したばかりの山際大志郎前経済再生担当大臣(54)に続く、事実上の「更迭ドミノ」となった。
葉梨大臣は、11月9日に武井俊輔衆議院議員(47)の会合で、自身の職務について「死刑のはんこを押し、昼のニュースのトップになるのは、そういうときだけという地味な役職」と発言。死刑執行を命じる法務大臣として不適切だったとして、発言を撤回した。
【関連記事:加護亜依がぶっちゃける「ぜんぜんモーニングじゃない」夜の営み「1日3回して、『は~今日も疲れた』と」】
しかし、11月11日には、過去にも同僚議員の政治資金パーティや地元の会合などで、複数回にわたって「死刑のはんこ」発言をしていたことが明らかに。岸田総理も当初は「続投容認」としていたが、考えを改めた形だ。
じつは、葉梨大臣は、2009年6月にも不用意な発言で注目を集めている。
当時の国会では、単純所持を禁じるべきとした与党・自民党が提出した「児童ポルノ禁止法改正案」の審議がおこなわれていた。
その際に野党から、ベストセラーになった写真集「Santa Fe」などを引き合いに出し、過去に合法的に出版された写真集が児童ポルノの規制対象とされた際に「警察の解釈次第で冤罪逮捕が起こる可能性がある」との指摘があがった。
すると、葉梨氏は「児童ポルノを持っている。これについて冤罪があるというのであれば、それはなくす努力をしっかりすべきであります」と前置きしたうえで、
「私はそんなこと(冤罪)はないと思います。ないと思いますけれども、そういう考え方で、たくさんの児童ポルノを蔵書として抱えていることが許される。そっちに行ってしまうというのは考え方として違うんじゃないか」
と主張した。
ちょうど、2009年6月に「足利事件」で冤罪被害者が釈放されたばかりの時期だったにもかかわらず、「警察が冤罪を起こすわけがない」といった趣旨の発言をしたことに、当時も反発の声があがったのだ。
ちなみに、その影響があったのか、「政権交代」となった2009年8月の総選挙で葉梨氏は落選している。
自民党関係者が、こう話す。
「葉梨大臣は、東京教育大学付属駒場高(現・筑波大学附属駒場高)から、東大法学部に進んだ典型的なエリート気質。警察庁出身で、自分のことをよく “元刑事” だと自慢していますが、もちろんキャリア警察官ですから現場経験なんてほとんどないんですよ。
印象的だったのが、第2次岸田内閣の閣僚が固まったときのことです。通常、法務大臣は財務大臣、外務大臣に並ぶ重要ポストにもかかわらず、高市早苗経済安保大臣に “序列ナンバー2” を取られたと知って、腹を立てていたんです」
今回の失言も「キャリアの俺がなぜ……」という気持ちで、愚痴った結果か――。
( SmartFLASH )