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岸信夫前防衛大臣が引退宣言も「息子に譲りたい」発言に「選挙区はあんたの領地じゃない」「なぜ当たり前に世襲」の猛批判

社会・政治 投稿日:2022.12.12 20:30FLASH編集部

岸信夫前防衛大臣が引退宣言も「息子に譲りたい」発言に「選挙区はあんたの領地じゃない」「なぜ当たり前に世襲」の猛批判

電動車椅子で国会内を移動する岸信夫防衛大臣

 

 12月11日、前防衛大臣の岸信夫衆院議員が、次の衆院選に出馬せず、引退する意向を固めたことがわかった。

 

 11日に、地元の山口県岩国市でおこなわれた後援会の会合で、引退の意向を示したという。「次の選挙はむずかしい。病気の治療に専念したい」として、「このあたりで信千世(長男)に譲りたい」と語ったという。

 

 実際に、岸氏は2021年の夏ごろから杖を使い始め、同年9月には体調不良のため閣議を欠席。検査の結果、尿路感染症と診断を受けている。2022年に入ってからは車椅子姿となり、かねて体調面を心配する声は多かった。

 

 

 岩国市の福田良彦市長は、岸氏が長男を推す意向を示したことに関して「代議士本人が次の選挙に立候補しないとしたが、任期は務められるということだ。今後の2区の選出を含めた動向については、注視していく」と語るにとどめている。

 

 だが、タレントのラサール石井は、自身のTwitterで《『このあたりで息子に譲りたい』って戦国時代か。選挙区はあんたの領地じゃないよ》と批判。SNSでは、政治家の世襲が当然であるかのような発言をした岸氏に対し、批判が殺到している。

 

《議席は国民のためのものだ 私物化するものではない 親から地盤・看板・カバンを貰い息子に譲るなどと言い始める者は日本という国を委ねる政治家の資格は無い》

 

《次の世代に交代するのは素晴らしい。それがなぜ当たり前に世襲なんだよ。もう政治を身内でいつまでも回そうとしないでくれ。世襲反対!!》

 

《政治家の世襲が日本をこんな状況にしていると思う。当選させる国民意識の問題だけど。 せめて、親と同じ選挙区からの立候補は禁じられないだろうか。》

 

「とくに自民党内を見回すと、いわゆる2世・3世議員の多さが目につきます。親の選挙区から地盤を譲り受けて当選するので、本人の資質や、政治家としての適性にはあまり関係なく、当選してしまう。日本の世襲議員の多さは、海外に比べ突出しています。

 

 世襲議員は“七光り”効果もあり、選挙に強いとされています。2021年10月19日の『日本経済新聞』によれば、1996年に小選挙区比例代表並立制が導入されて以来、世襲候補の選挙勝率は80%、非世襲候補は30%という数字が出ています。そうして若いころから政治家になり、地位ばかり上がっていく構造は、かねて問題視されてきました」(政治担当記者)

 

「あの人の子供だから」という理由だけで票を入れ続けた結果が、日本の政治の悲惨な現状、ということになるのかもしれない。そういえば、現首相の父親も祖父も、政治家だった。

( SmartFLASH )

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