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「のぐそ痕で雪景色が色変化していて」本誌カメラマンも巻き込まれた!新潟豪雪大渋滞、緊迫の27時間

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.12.22 06:00 最終更新日:2022.12.22 06:00

「のぐそ痕で雪景色が色変化していて」本誌カメラマンも巻き込まれた!新潟豪雪大渋滞、緊迫の27時間

 

「やはり、一番大変だったのはトイレでした。我々は何とか我慢しましたが、のぐその痕があちこちにあり、白い雪景色のなかに茶色いかたまりが目立っていて……」

 

 日本列島を“最強寒波”が襲った。12月18日から集中的に被害を受けたのが、新潟県だ。

 

 

「魚沼市守門では、19日午前7時までの6時間に45センチの降雪を観測。新潟地方気象台は『顕著な大雪に関する気象情報』を発表しました。新潟県柏崎市の国道8号では、19日から断続的に車が立ち往生。20日未明には、約22キロの通行止め区間に300台以上もの車が滞留していました」(現地記者)

 

 災害級の大雪には、旅行中だった本誌カメラマン2人も被害に遭った。19日に東京を出発したものの、大渋滞に巻き込まれ、20日15時、新潟市内のホテルに命からがら辿り着いた時には、27時間が過ぎていた。

 

「関越道を走って新潟に近づくと雪景色になっていきました。関東側はものすごい晴れてたのに、トンネルを抜けたら一面の雪景色になっていて。でも、新潟県内に入った時点では積もりかけてはいたけれど、走行不能という感じではまったくありませんでした。

 

 ところが、関越道が通行止めになり、一般道に迂回させられました。しかたなく新潟市方面へ一般道をノロノロ走りながらトンネルに入ったら、突然車の流れが止まったんです」

 

 ここから、雪との激しい消耗戦が始まった。

 

「最初に渋滞にハマったトンネルを抜けるまでが、ものすごく長かったです。長さ自体は1キロもなかったんじゃないかな。13時半くらいに入ったのに、やっと外に出たと思ったら、もう16時を過ぎていました」

 

 最初は楽観的に見ていたという2人。しかし、残りはまだ80キロ以上あり、「このペースではとても今日中に着かない」と、覚悟を決めた。

 

「僕らは国道8号ではなく、国道17号を通りましたが、そこでも交通集中が起きてしまい、上下線ともひどい混み方でした。結局、車中泊になりました。1時間で10~15メートル程度しか進まない。除雪が追い付かず、渋滞というよりは『停滞』してしまいました」

 

 大変だったのは、やはり――。

 

「食料の用意はまったくなくて持っていたのは飲み物だけで、暗黙の了解で、それも飲み控える状況になった。前日、渋川で昼食に煮込み定食を食べて以来、20日の朝、ようやくコンビニで菓子類を買って飢えを凌ぎました」

 

 もっとも大変だったというのが、トイレだ。

 

「簡易トイレは車内に積んでなかったので、我慢するしかなかったんです。

 

 のぐその形跡はあちこちで見かけました。実際にしている場面は、さすがに見かけませんでしたが。

 

 道路上に、排泄した痕が残っているんです。周囲から見えないトラックとトラックの間に、排泄後のものがグチョグチョになって、白い雪の上に茶色い“溜まり”が目立っていました。

 

 ホヤホヤのものも一回だけ見ましたね。車が動き出して、『なんだこれ?』と言ったら、一緒に旅行していた相手が『これ、大便です』と。雪が色変化しているところは何か所か見かけました。

 

 小便に関しては、僕ら男は立ってできるけど、女の人はどうしてたんでしょう……。見かけることはありませんでした。我々も最長で5~6時間トイレに行けず、我慢するのは相当大変でした。

 

 毎年のように大雪渋滞が起きる今、車中に簡易トイレだけは積んでおくべきかもしれない。

( SmartFLASH )

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