当選連続8回、衆院議員として22年在職中の“大物議員”である北村誠吾氏(75)が、世間を騒がせている。
2000年の衆院議員総選挙で長崎4区から初当選を果たした北村氏は、これまで防衛庁長官政務官、防衛副大臣などを歴任し、2019年の第4次安倍晋三改造内閣では内閣特命担当大臣(地方創生、規制改革)を務めた。
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岸田文雄首相(65)の派閥「宏池会」の議員でもある。
「2019年の大臣在任中から補聴器を着用しており、体力面の心配はされていました。しかし、このところは衰えを感じさせる場面が顕著です。本会議中もウトウトすることばかりなんですよ」(政治担当記者)
本誌は、臨時国会が開かれていた2022年11月、北村氏の「居眠り姿」を写真に収めており、そのうち一度は、事務所を通して本人にもコメントを求めていた。
その際、「怪我の影響で痛み止めを服用しているためか、寝てしまったかもしれない」と回答していた北村氏だったが、今度は12月6日の衆議院本会議中、机に突っ伏して、爆睡している様子を本誌はとらえた。
12月20日、このことについて「岸田派・北村誠吾氏が本会議場で爆睡」の見出しで本誌が報じると、インターネット上を中心に大きな批判が起きたのだ。
エジプト出身のタレント・フィフィ(46)は、本誌記事を引用して、Twitterでこう呟いている。
《国会議員にも定年が必要です。てか、寝るのはお年寄り議員だけではないし、寝てたらちゃんと叱ったらいい。民間なら怒られるよ?》
そのほかにも、
《五公五民で庶民が税金払って、子育てもしてるってのに、ぬくぬくと仕事中に爆睡ですか》
《増税の話、だらけた身内に血税出すの止めてからだろ。北村氏への支払い止めろ。返納させろ》
と、「国民の税金」から歳費が支給されている国会議員にもかかわらず、国会中に居眠りをしていたことに対して、批判の声が多く上がっていた。
ちなみに北村氏は「FLASH」12月20日発売号掲載の記事で算出した「国会議員の本会議出席率」でも、衆院ワーストの欠席回数17回、出席率48.5%となっている。
それに対して、北村氏は「派閥の了承を得たうえで欠席している」「けっして怠けて休んでいるわけでもないので」と、回答していた。
そんな北村氏だが、自身の公式サイトには驚きの文字が踊っている。
「ご挨拶」と題された文章の末尾に「筆字」のような太字で、
《ムダにしません、汗と税金。》
と、デカデカと宣言されているのだ。これほど、言行不一致な様子を見ていると、虚しさすら覚えてしまう。ちなみに公式サイトの最上部にはキャッチコピーのように、
《みんなで創る、次代に継ぐ、ふるさとの未来。》
の文字もあった。
北村氏に関しては、過去にこんなことも報じられている。
内閣特命担当大臣(地方創生、規制改革)在任中に出た、2019年11月の「デイリー新潮」の記事だ。その中で、自民党関係者の「党内では“弁当拾い爺”として知られています。午前中の党の部会で用意された弁当が余ると、何個も持って帰る。そんな人は他におらず、初めて見る人は驚いてしまうのです」という証言が紹介されているのだ。
その記事では、北村氏本人にも見解を尋ねており「親切な党職員さんが、余った弁当をどうぞと言ってくれるので、持って帰ることはあります」と、認めているのだった。
たしかに昨今、流行りの「SDGs」的には“とてもいいこと”かもしれない。
しかし、100億円以上の「政党交付金」が支給されている自民党の“政治資金弁当”を、毎回、多く持って帰っているとしたら、セコすぎる印象も拭えないが……。
( SmartFLASH )