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「醤油さしペロペロ男」も「被災者侮辱高校生」も遅すぎる反省…迷惑動画投稿者たちのトホホな共通項

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.03.18 16:46 最終更新日:2023.03.18 16:48

「醤油さしペロペロ男」も「被災者侮辱高校生」も遅すぎる反省…迷惑動画投稿者たちのトホホな共通項

くら寿司で醤油さしを直接口に入れる吉野容疑者

 

 名古屋市中区にある回転寿司チェーン「くら寿司」で、醤油さしをペロペロと舐める姿を撮影し、SNSに投稿した19歳の男に対し、名古屋家裁は3月17日、2年間の保護観察処分を下した。

 

 昨今、SNSに若者が迷惑動画を投稿し、問題となるケースが増えている。

 

 本誌も過去、騒動の発端とも言える回転寿司チェーン「スシロー」で備えつけの醤油さしや未使用の湯呑みを舐めまわして元の位置に戻したり、回転レーン上の寿司に、指につけた唾液を何度も擦りつける様子を投稿した高校生について報じた。しかし、その後も迷惑動画投稿は止まらず、またたくまに拡散してしまう。

 

 

《投稿者も悪いが、人生を潰すほどではない》

 

《本人も反省しているだろうし、ここまで拡散されることではない》

 

 ネットでは拡散することを “私刑” とし、批判する声もあるが、一方であがるのは、投稿者主たちの “遅すぎる反省” に寄せられる声だ。

 

 冒頭の「くら寿司」で迷惑行為をおこなった吉野凌雅容疑者(21)に、逮捕後に接見した弁護士は、「ことの重大さに怯えている」様子だったと明らかにしている。

 

 また、3月11日、東日本大震災が発生した日にインスタグラムに、

 

「東日本大震災のこれを観てる方 生きていてとても嬉しいです また死んでしまった人は お墓で聞こえないと思うがwwほんとに悔しいです ザーメン」

 

 と笑いながら投稿し、被災者を侮辱した高校生は、「大変なことをしてしまった」と深く反省していると「web女性自身」が報じている。

 

 これを受け、ネット上では

 

《今さら過ぎる》
《被害を受けた店の方がショックなはず》

 

 との声もあがっているが、これほど批判を呼び、ときには特定までされてしまうにもかかわらず、なぜ迷惑動画が頻発してしまうのか。金城学院大学人間科学部・北折充隆教授はこう分析する。

 

「リスクがあることは知られているはずですが、投稿してしまう人には『日常性バイアス』が関連しているように思います。これは、『自分は事故にあわない』『自分は事件に巻き込まれない』という、誤った思い込みです。

 

 日常的に悪ふざけやバカなことをしていたら、その延長線上で、投稿動画が炎上してしまったということではないかと思います」

 

 迷惑動画を投稿する人に共通している点は2つあるという。

 

「ひとつは、突き詰めれば、“何も考えていない” といったことです。『炎上すんじゃね?』『ま、いっか』といった感じではないかと思います。それ以上、何が起こるかを考えないのです。

 

 もう一つは、“誤ったサービス意識” です。仲間のみんながウケてくれるから、他の人にもウケるだろう。でもそれは、あくまで内輪ウケでしかないことに気づいていない。客観的に見てどう思われるのか考えていないわけです」

 

 では、こうした迷惑動画を止めるにはどうすればよいのか。北折教授は「本当に難しい」としながら、こう語る。

 

「企業側が厳しい対応を取るのは正解でしょう。基本的に、ああいう投稿をするのは若い世代が多いと思いますので、コンピュータ・リテラシーなどを学校でもきちんと教えることが必要でしょう。

 

 授業自体はあっても、おそらく『ネットにバカな書き込みをしない』『アホな行為を投稿しない』などのレベルでは教えていないのだと思います」

 

 当然だが、すべての若者が何も考えていないわけではない。しかし、SNSが若者に欠かせないツールになっている以上、いま一度、きちんとリテラシー教育する必要がありそうだ。

( SmartFLASH )

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