社会・政治
森元首相が安倍派会長に「萩生田氏を指名」か 地元紙に語っていたライバルたちへの「苦言」「けん制」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.03.25 15:29 最終更新日:2023.03.25 15:29
安倍晋三元首相の死去から、長く空席になっている自民党・安倍派(清和会)会長の椅子。「後継候補の最有力として名前が上がるのは、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長、西村康稔経済産業相の3人です。それぞれやる気満々ですが、誰がなっても分裂含みなので『集団指導体制』でうやむやにしているのが現状です」(政治担当記者)というが、3月24日の夜、動きがあった。
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東京都内のホテルで、森喜朗元首相(85)が「次の会長候補」として名前を挙げていた萩生田氏、世耕氏、西村氏に加え、松野博一官房長官、高木毅国対委員長の5名と会食をしたのだ。ここで事実上の「萩生田指名」がおこなわれたのではないかと見られている。
「森さんは、2月に地元の北國新聞社のインタビューを受けています。そこで、松野氏について《今は自分のことで精いっぱいでしょう。まずは官房長官としてしっかり存在感を示してほしい》、高木氏は《総理総裁を狙っているわけではない》、世耕氏については《頭がいいし、弁も立つ。近畿大の理事長で資金力まである(笑)》と言いつつも《参院のドンと呼ばれた「第二の青木幹雄(元官房長官)」になれよと言っているんです》と、衆院への鞍替えをけん制しました。
そして西村氏に対しては《一番自信を持っているのは西村さんでしょう》としつつも《秘書がよく辞めるが、元経産省の能吏だけに指示が細かいんでしょう》と、苦言を呈しました。しかし一転、萩生田氏のことは《力を付けてきた。大したもんです。総合力は最も高い》と褒めちぎったのです。西村氏は萩生田氏より当選回数も多く、年上ですが《1回ぐらいの当選回数の差は気にならなくなる》とも言っています。インタビューから1カ月。後継のことが話し合われないわけがありません」(政治ジャーナリスト)
萩生田氏といえば、2022年に旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との親密な関係が明らかになり、衆院予算委員会で「国民の皆さまに深くおわびをし、反省しなければならない」と陳謝。「私を含め、自民党の議員の関与が、結果として教団の信用を高めることに寄与してしまったのではないかという指摘を、真摯(しんし)に受け止め、猛省をしなくてはならない」と語っていた。
「安倍派は自民党の最大派閥です。その領袖は自民党総裁、果ては総理大臣にもなりうる地位です。旧統一教会問題は、報道も少なくなっていますが、すべてが解決したわけではありません。それを引きずる萩生田氏が安倍氏の後継になるとしたら、波乱含みです」(永田町関係者)
政治と宗教の問題は、早くも棚上げされてしまったのだろうか。
( SmartFLASH )