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健康保険証、2024年秋に廃止決定…マイナカードに吹き荒れる不満、勝手に “殺される” 事態も

社会・政治 投稿日:2023.06.01 16:38FLASH編集部

健康保険証、2024年秋に廃止決定…マイナカードに吹き荒れる不満、勝手に “殺される” 事態も

写真:つのだよしお/アフロ

 

 5月31日、健康保険証を廃止してマイナンバーカードに統一するマイナンバー法など関連法改正案が賛成多数で可決された。6月2日の本会議で成立する見通しだ。

 

 政府は2024年秋に現行の保険証を廃止する方針。マイナカードに保険証機能を持たせ、「マイナ保険証」として一体化する。カードを持たない人には、保険診療を受けるために資格確認書を発行する。

 

 

 給付金事務を迅速化するため、行政機関が把握済みの住民の口座を公金受取口座として登録する制度も設ける。

 

 マイナカードに関しては、トラブルが続々と報じられている。

 

 マイナ保険証に情報の誤登録が7312件、マイナカードに別人の銀行口座が紐づけられた事例が14自治体で計20件、誤って別人にマイナポイントを付与する事案が少なくとも90自治体で計113件などだ。

 

 同日には、「全国保険医団体連合会」が、2023年4月以降の全国の医療機関でのトラブル事例を報告。マイナ保険証を初診で提示した際、保険資格は有効なのに、機器で「無効」と判断され、窓口で医療費が「いったん10割負担」となったケースが393件あったことが明らかになった。

 

 さらに、5月30日には広島県呉市で、手続きの結果「死亡」とされ、マイナカードの再発行が必要になったケースも報告されている。

 

「5月24日、市役所が女性の死亡届を受理し、住民基本台帳から死亡した人の情報を削除するいわゆる『喪失手続き』で、職員が配偶者の男性の情報を誤入力してしまいました。

 

 このミスで男性の住基情報が削除され、男性のマイナカードが失効したのです。すぐにミスに気づいて訂正したものの、男性はマイナカードの再発行が必要になったそうです。この男性は勝手に “殺された” わけですから、納得いかないでしょう」(政治担当記者)

 

 新たなトラブルが続々と発覚するなか、マイナ法改正案が成立することに、SNSでは不満が吹き荒れている。

 

《保険証がマイナンバーカードのみになった場合、こういう手続きミスでマイナンバーの再発行が必要になったら当分の間保険証が使えなくなり、大変なことになるんですけど》

 

《国民は皆置いてけぼり。どれだけの利権が発生しているのやら。デジタル化やIT化は悪いことではなけれど、それを管理する人がお粗末すぎる》

 

《いやこれ押し通して実際に市民が不利益を被ったとき誰がどういう風に責任を取るのかはっきりさせてから議論してくれんか。これまでのトラブルのときも責任者、遺憾に思ったりする以外なんかした?》

 

 6月1日には、政府が2026年中にも、偽造防止などセキュリティーを高めた新マイナカードを導入する方針だとNHKが報じた。

 

 現在は性別や生年月日、住所などがカード表面に記載されているが、本人であることを証明する機能を残しながら、記載情報を精査していくことも検討。マイナカードと外国人の在留カードの一体化に向け、関連法案の提出も目指すという。

 

 2026年にも新マイナカードが検討されていることに、SNSでは批判の声が多くあがっている。

 

《いい加減にしろよ。マイナンバーカードにどんだけ金かけんの?》

 

《新とは??既存の部分で強化すればいいだけじゃ無理なの?またそうやって税金を無駄に使うのやめてください》

 

《今のマイナンバーカードはセキュリティ万全じゃないって言ってるようなもの》

 

 現在、マイナカードの有効期間は、発行日から10回めの誕生日(未成年者は5回め)まで。カード更新や新マイナカードへ移行するときにまたトラブル多発なんてことにならなければいいが……。

( SmartFLASH )

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