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「日本の先頭に」「女性初の首相に」小渕優子氏を持ち上げる発言のたび思い起こされる「ドリル優子」の悪名
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.06.26 20:50 最終更新日:2023.06.26 20:50
6月25日、木原誠二官房副長官は、群馬県前橋市で開かれた小渕優子組織運動本部長(49)のパーティーであいさつ。「世界では若い世代がリーダーとして働いている。そろそろ若い力が日本を守る時期に来ており、その先頭に立つのが小渕さんだ。後ろからしっかり支えたい」と述べた。木原氏は岸田文雄首相の最側近だ。
パーティーには、故青木幹雄元官房長官の長男・一彦参院議員も駆けつけ、「女性初の首相になってもらわなければならない。ガラスの天井を突き破ってほしい」と語った。
6月14日には、都内のホテルで開かれた小渕氏のパーティーで、森喜朗元首相が「優子さんを華やかな舞台にもう一度登場させたい」とあいさつ。森氏は、11日に死去した青木氏について触れ、「優子さんが飛躍した場所に座られるのを見てから逝きたかっただろう。心残りだったと思う」とも述べていた。
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「『参院のドン』と呼ばれた青木氏は、2010年に政界を引退してからも、旧田中派の流れを汲む平成研究会のOBとして、影響力を発揮してきました。領袖の茂木敏充党幹事長を差し置いて、小渕氏を平成研のトップにするのが悲願で、生前、青木氏は『優子を幹事長に』と岸田首相に進言していたのです」(政治担当記者)
実際、青木氏の後ろ盾もあり、小渕氏は存在感を増してきた。
3月、韓国の尹錫悦大統領が来日したときは、尹氏と菅義偉前首相の会談に、岸田首相が小渕氏の同席を求めた。
4月に発足した「超党派カーボンニュートラルを実現する会」では共同代表、「日本社会と民主主義の持続可能性を考える超党派会議」では筆頭代表世話人など、複数の議員連名の幹部に就任。
選挙でも応援弁士として引っ張りだこで、9月までに実施されると見込まれる内閣改造・党役員人事では、幹事長起用も取りざたされている。
「しかし、問題は、小渕氏が2014年に起こした経済産業大臣の辞任騒動です」と前出・政治記者が語る。
「小渕氏の後援会は、2007年から明治座で観劇会を実施していました。毎回、実費を徴収したとされますが、2010・2011年について、政治資金収支報告書で約2640万円もの差額が確認されたのです。
最終的に虚偽・不記載の総額は3億2000万円に及びましたが、すべて秘書の責任となりました。この事件で小渕氏は経産大臣を辞任していますが、議員辞職はせず、その後の衆院選でも自民党の公認を受けて当選しています。
東京地検特捜部の捜査にあたり、地元の関係者が電動ドリルでパソコンのハードディスクに穴を開けるなど、証拠隠滅をはかったことも明らかになっており、小渕氏には『ドリル優子』との悪名がつくことになりました。それでも小渕氏は、いまに至るまで説明責任を果たしていません」
今回、木原官房副長官が小渕氏を「日本の先頭に」、青木一彦参院議員が「ガラスの天井を突き破ってほしい」と発言したことが報じられると、SNSには再び「ドリル優子」の名前が飛び交うことになった。
《ドリル優子を日本の先頭にする?》
《ガラスの天井を破るドリル》
《ドリルで証拠隠滅した人を首相に推しても国民が許すわけないだろうが》
《もう既にドリルでPCのハードディスクに風穴は開けてますけどね!女性なら誰でもいいんですかね?》
着々と復権を果たしてきた小渕氏。「ドリル優子」の悪名を払拭し、党幹事長、さらに日本初の女性首相となれるだろうか。
( SmartFLASH )